インターネットの普及により、ある健康法が「体に良い」と発信されると、かつてとは比べ物にならないほど急速に、人々の間で広まるようになりました。一度そういった情報が広まると、老若男女が同じ方法を実践しようとブームが起きます。しかし、万人に有効な健康法というのはそうそうあるものではありません。 最近、ご飯やパンなどの炭水化物の摂取量を制限する「糖質制限食」をダイエット目的で実践する人が増えているようです。これもそうした現象の一つだと感じています。しかし、糖質(炭水化物)が分解されてできるブドウ糖は脳にとって唯一のエネルギー源です。むやみに減らせば当然、脳に悪影響があります。 そこで今回は、糖質制限食の是非を脳神経外科の観点からお話ししたいと思います。
「ダイエットすると風邪をひきやすくなる」は本当? 「ダイエットをはじめたら風邪ひいてしまった」というハナシをちらほら耳にします。「食事のカロリーを減らすと抵抗力が落ちるんじゃないか」とか「断熱・保温の役目も果す体脂肪が減ると風邪をひきやすくなるのでは?」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。 果たして本当にそうなのでしょうか。 食事と免疫の関係 確かに絶食してしまったり、“カロリーさえ低ければ”と栄養バランスを考えず急激に量を減らした食事になってしまう場合「急激な食事量低下=抵抗力(免疫力)が落ちる」というのはある意味正しいですし、実際そんな食事制限をして風邪をひいてしまった人もいるかもしれません。しかし、それは低カロリーだから・・・ではなく「食事の全体量」が減ってしまって、タンパク質やビタミン・ミネラルの摂取量が減ってしまっているからだと思われます。免疫細胞はタンパク質で作られますか
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