「扇動的発言」で民主派起訴 植民地時代の法根拠―香港 2020年09月09日16時04分 香港の民主派政党「人民力量」副主席の譚得志氏=2017年10月(AFP時事) 【香港時事】香港当局は9日までに、民主派政党「人民力量」副主席の譚得志氏を「扇動的発言」を繰り返したなどの罪で逮捕、起訴した。問題視された発言は、昨年以降の反政府デモで多用されてきたスローガン「光復香港、時代革命(香港を取り戻せ、革命の時だ)」などで、民主派は「言論弾圧だ」と反発している。 「逮捕されないか毎晩不安」 香港の黄之鋒氏、親中派ギャングから暴言も 香港メディアによると、譚氏に適用された罪は英国統治時代に制定された法に基づくもので、1997年の中国への香港返還後、同罪での訴追は例がない。植民地支配に抵抗する親中派の取り締まりに用いられた歴史があり、社会の現状にそぐわないとの批判の声が司法関係者からも上がっている。6