"産業再生機構が日本に残したもの"というエントリーで紹介した『企業復活』の主人公の一人である冨山和彦さんが5月21日号の日経ビジネスの編集長インタビューにでている。村上ファンド事件、ライブドア事件について、村上さんや堀江さんらの買収者、及び買収対象となった企業の経営者双方とも「低次元」とばっさり切り捨てており、なかなか目をひく。興味深いPhraseをいくつか紹介しながら、コメントを付したい。 共同体の長というのは、外敵と対峙する最高司令官でもあるわけで、戦いというのは完全にゲゼルシャフトの競争原理です。だから、終身雇用とか年功序列の仕組みの中で、ムラの論理で昇格してきた人は戦いに向いていない場合が多い。 『日経ビジネス 5月21日号』 日本の経営者というのは、せまいムラ社会の中で村民から一目を置かれる村長タイプの人が多く、黒船から攻撃を受けた際に強烈なリーダーシップが発揮できる能力なんて持