YouTubeに短いビデオを投稿することにより、大統領候補に質問する機会を米国民に与えるというアイデアは、最初は奇妙に感じられたかもしれない。しかし、このアイデアは成功した。 米国時間7月23日の民主党討論会に向けられたビデオによる質問は、政治ジャーナリストらが好む回りくどい質問よりも身近で直接的なものであった。回りくどい表現は、筆者を含む専門家の欠点であることは認めざるを得ない。 しかし問題は、政治家らがそれらの質問を避けたりはぐらかしたり、ときには質問に直接答えることなく回答したことであった(皮肉なことに、最初のユーザーからの投稿ビデオでは、候補者らに「今夜受ける質問にきちんと答えてほしい」と要求しており、この事態を予測していたが十分に説得することはできなかったことを示している)。 例えば次のようなことがあった。米国軍事大学で学部長を務め、26年間陸軍に所属していた退役軍人のGary