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ブックマーク / blog.goo.ne.jp/yamazaki_hajime (24)

  • 有効恋愛求人倍率

    ここのところいかにも真面目な話題が多いので、少し柔らかめの話をしましょうか。元データはネット専業で格安生命保険を販売するライフネット生命保険の調査レポート「婚活に関する調査」(http://www.lifenet-seimei.co.jp/newsrelease/index.html)ですが、「有効恋愛求人倍率」というものを計算してみました。(ネーミングとしては「有効求愛倍率」の方がいいと思いますが、既に書いた原稿で使ったので、このエントリーでは「有効恋愛求人倍率」にしておきます) この調査レポートは20代、30代の独身男女1000人に対して「肉系」(恋愛に対して能動的。自分から意思表示できる)「草系」(恋愛に対して受け身。自分から言いたいことが言えない)という区別を導入して、この区別に関する自己認識、相手に求めるタイプ、将来の結婚への自信、「婚活」(結婚するための活動)のあれこれなど

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    masato611 2009/04/04
    顕著な傾向としては、積極的になると(つまり、肉食系になると)成就率が高いということが言えそうです。
  • 投資銀行ビジネスモデルの弱点

    「にわかリーマン評論家」であるとしても、テレビで短時間のコメントをするだけではつまらない。少しは理屈をこねないと気分が出ない。楽天証券のホームページの私の連載「ホンネの投資教室」に、「ビジネスモデルとしての投資銀行の終焉」と題したレポートを書いた。 以下は、そのレポートの一部分で、投資銀行のビジネスモデルを要約した部分だ。(全文は楽天証券のホームページで無料で見られます。良かったら、ご一読下さい) =============================== リーマンブラザーズのような投資銀行のビジネスモデルでは、(1)市場から資金を調達し、(2)多くの場合レバレッジを掛けて、(3)リスク商品への投資/トレーディングを行う、というものだ。加えて、(4)トレーダーから経営者に至るまで、成功報酬のシステムで処遇されるので、彼らには、取れる限り最大限のリスクを取る経済合理的なインセンティブがあ

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    masato611 2008/09/21
    加えて、成功報酬というオプションが行使される期間が1年で、将来大損をしても、過去の報酬を返さなくてもいい点にも、問題がある。将来の損失の可能性と引き替えに、1年だけ収益を膨らませることが出来ると巨額の
  • 搾取する資本と、搾取される資本

    二ヶ月くらい前だっただろうか。週刊「AERA」で、佐藤優さんがマルクスを紹介しておられた。 いい意味で機を見るに敏な「AERA」であり、佐藤優氏である。ワーキングプアが大量に発生していることに象徴されるように、資(家)が労働者を明日の労働力を再生産することができる程度のギリギリの賃金で働かせて搾取する、古典的な「絵に描いたような資(家)による搾取」が、現在、存在していることは事実だろう。マルクス再読のススメは、現状に不満や不安を感じる若者(を読むくらいには知的な若者だが)にウケるかも知れないし、それ以上に、昔マルクスないしはその周辺の思想を囓ったことのある"前期高齢者"くらいの年齢層の心に響くだろう。彼らは、紙に印刷された活字の最大かつ最後の購買層かも知れない。悪くない目の付け所だ(決して、皮肉ではない)。 俗に新自由主義というレッテルで語られる考え方のどこが「新」なのかは今一つよく

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    masato611 2008/04/26
    サービス業(金融もITも芸能もサービス業だ)のウェイトが増してくると稀少なサービスの能力を持った人間が経済力を持つ。
  • 株価が高過ぎる場合のエージェンシー問題

    先日、ある大学の大学院で、かつての同僚と一緒にファイナンスの授業をした。ライブドア、村上ファンド問題が題材で、事実の経緯と、法的な問題点などについては彼が話をしてくれたので、私は、ライブドアとニッポン放送の問題についてコメントした。これまでに何回か取り上げた問題だが、ファイナンスの授業の観点から、まとめてみる。 授業の題材として取り上げるとすると、ライブドアとニッポン放送、フジテレビの問題の面白い点は、決着の評価と、そもそもライブドアがニッポン放送を買った動機だ。 周知のように攻防戦の決着は、(1)フジテレビがライブドアが保有する日放送株をほぼライブドアの取得価格で引き取り、(2)フジテレビがライブドアに出資する(時価で12.75%)、というものだった(形だけに終わった「提携」は無視しよう)。これに加えて、ライブドアは、(3)リーマンブラザーズ証券にMSCBを引き受けさせて、リーマンは百

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    masato611 2008/03/01
    エージェント(代理人)である経営者と、プリンシパル(委託者)である株主との利害関係が異なると同時に、両者の持っている情報に非対称性があることによって、生じた損失であり「エージェンシー・コスト」
  • 『1997年--世界を変えた金融危機』と『反骨のコツ』(共に朝日新書)

    「1997年--世界を変えた金融危機」(竹森俊平著、朝日新書)を買いに行って、ついでに「反骨のコツ」(團藤重光著、伊東乾編)も買って来た。 前者は、日経ビジネスアソシエの連載コラムを「ナイトの不確実性」をネタに書くために買って来たもので、ほぼ期待通りに面白かった。 フランク・ナイトの意味での「不確実性」と「リスク」のちがいは、行動ファイナンス方面の論文では随分前から取り上げられているテーマで、この中間の「曖昧」と定義される状態も含めて、人間は不確実性が増すことを忌避する傾向が報告されている(筆者も「年金運用の実際知識」で取り上げた)。これを投資の理屈にごくストレートに応用すると、「ネグレクティド・ファーム・エフェクト」絡みの超過リターンの一部がこの効果で説明できよう。多くの人にとっても投資人にとっても何をやっているのか訳の分からない、誰もリサーチしていない銘柄は、大きなプレミアムを伴っ

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    masato611 2008/01/03
    ナイトは、「利潤」というものの源泉を、大数の法則を用いた対策が可能で競争者の多い「リスク」の状況にではなく(こちらの利潤はゼロに近づく筈だ)、確率など計算できない「不確実性」の状況へのチャレンジである
  • 投資銀行業界はどうなる?

    サブプライム関連の損失がどんどん明らかになっている。大損した投資銀行の中には海外から資を受け入れる会社もある。ぱっと目に付くだけでも、それぞれ円換算すると兆円単位の損失を発表した後で、シティグループがアブダビ投資庁から、UBSがシンガポール政府投資公社から、モルガンスタンレーが中国投資から、それぞれ自己資になる資金の注入を受けることが報じられている。一つのミスで資増強が必要になるとは、案外だらしがないとも思うが、最近の彼らのビジネスは大きな資を持っていない勝負にならないし、何より損失が兆円単位とあっては仕方がないのだろう(それに、損失はまだ膨らむ可能性があるし)。 シティグループといえば、先般「週刊SPA!」の「経営者オブザイヤー」の対談(メンバーは、須田慎一郎氏、山一郎氏と私の3人)の「ワースト部門」で、私が「日をなめているとしか言いようのないシティグループ」(受賞対象者はプ

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    masato611 2007/12/23
    もちろん優秀な狩人たちが揃っているから、いずれは新しいカモを見つけて来るだろうが、当面、狩人の数が多すぎる可能性はあろう。
  • 日本の保険が心配

    生命保険会社の不払いが910億円に拡大したという(以下、この件、日経済新聞10月6日朝刊による)。金融庁の命令による調査報告だが、4月の中間報告から件数で2.7倍、金額で2.5倍に拡大した。予想通りの順調な拡大だが、払われるべき保険金が順当に払われていないケースの金額としては、たぶん氷山の一角の一隅くらいのものなのだろう。 相変わらず特約の支払い漏れが多いようだ。要は、特約上、契約者が請求すれば支払うべき保険金を、請求がないから支払わないという種類の不払いだ。一応違法行為ではないので、積極的な詐欺や泥棒とまでいかないから、これを「ネコババ型不払い」とでも名付けておこう。 ネコババ型の不払いは、年金(正式には年金保険であり保険の一種だ)の世界にも蔓延している。かの公的年金の宙に浮いた5000万件の中にも既に相当の不払いが存在するはずだし、転職者の企業年金を運用・給付する企業年金連合会でも相

    日本の保険が心配
    masato611
    masato611 2007/10/08
    生命保険は、商品が他社と横比較されないようにということと、付加保険料を膨らませるために特約がたっぷり付いた複雑な商品を売りつけているし、年金の方では、年金制度側から加入者に十分な案内をしていないことに
  • 「ベーシック・インカム」を支持します

    「VOL」(以文社)という雑誌というか出版物の第二号に、「ベーシック・インカム」の特集が載っている。雨宮処凜女史のを読んだからかもしれないが、神保町の屋で、何となく目について、買ってきた。冒頭に対談が出ているのだが、山森亮さんという方の話が分かりやすく、大いに興味を持った。どうやら、フィリップ・ヴァン・パレイスという人が有名らしいので、ネットで、論文をダウンロードして、斜め読みしてみた。なかなか良さそうな考え方なので、ご紹介したい。 なにせ、三日前にはじめて知った概念なので、紹介に間違いがあるかもしれないし、幾つかのバージョンがあるかも知れないのだが、気に入ったところを中心に、大雑把に、説明する。詳しくは、各種の原典、或いは、コメントとして入るかも知れない識者のご教示(宜しく、お願いします!)を参考にして欲しい。 ベーシック・インカムとは、社会の構成員、全員に、個人単位で、暮らすに足る

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    masato611 2007/09/07
    まあ、面倒なことを考えなくても、単に、メンバー全員を、生かし、自由な人として行為させる、ということを、社会として目的化することに合意すればいいのだ
  • 「市場と感情の経済学」復刊

    ダイヤモンド社の書籍担当者から、リチャード・H・セイラーの「市場と感情の経済学」の翻訳(篠原勝訳)が復刊されると聞いた。10月くらいには出るらしい。同書の原書は、1992年に出ており原著のタイトルは"The Winner's Curse"(勝者の呪い)、1998年に邦訳が出たが、残念ながら、あまり売れなかったようだ。 しかし、2002年にダニエル・カーネマンがノーベル経済学賞を取ったこともあり、近年、行動経済学がまずまず売れているようなので、ダイヤモンド社が翻訳の復刊を交渉したとのことだ。尚、翻訳は基的に当時のままだが、邦題は変えて出すようだ。 ジャーナル・オブ・エコノミック・パースペクティブという専門誌にセイラーが行動経済学分野の第一線の研究者と一緒に年に4、論文を連載していたものが、一冊にまとめられて出版された。連載が掲載されていた当時、投資研究部という名前の部署にいたので、

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    masato611 2007/08/21
    単純なゲーム理論で考えると、1%でも渡すと提案すると、Bは提案を拒否した場合に何も貰えなくなるので、提案を受諾する筈であり、Aはごく少額を提案すればいい、というのが解答なのだが、現実には、もっと「気前
  • FPの証券仲介業は「安全」か?

    証券仲介業という仕組みを使うと、FPが、証券会社の商品の販売を仲介して、手数料を稼ぐことが出来る。FPがこの仕組みを使うことに対する私の意見は、「顧客の側としても、FPとしても、出来れば利用しない方がクリーンであり、望ましい」という点は動かないが、FPの証券仲介業全体参加の可否については、「絶対にダメ」というところまでは、結論を出せずにいる(論理的に突き詰めると、ダメということになりそうなのだが)。 以下の文章は、ある雑誌に書いた原稿で、ゲラの段階のやりとりの不具合によって掲載を見送ったものだ(内容でもめたわけではない。原稿を取り下げるケースとしては、珍しいケースだった)。 ================================ ファイナンシャル・プランナー(以下「FP」)が、単に顧客の相談に乗るだけでなく、金融商品の販売を行うことをがあることをご存知だろうか。 これまでにも、金

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    masato611 2007/07/15
    FPの本業と証券仲介業の間には、経済的には、間違いなく利益相反がある。
  • 保険法改正に望むこと

    人に迷惑が掛かるといけないので、「ある生保関係の」とだけ申し上げておくが、知人の話で、目下、法制審議会で、保険法の改正について審議が行われていることを知った(毎回の討議資料と議事録はネットで見ることが出来ます)。 生命保険会社は、先般、保険金の不払い問題があり、一応は陳謝して、多くの保険契約を自ら調査して、契約者に対応することを約束した。その後に問題が浮上した社会保険庁の様子があまりに酷かったということもあるが、割合真面目な対応だと思ったのだが、これは、ことによると、保険法の改正という、保険会社にとっての大イベントを前に、波風を避けたい、ということだったのかも知れないと後から思った(邪推であれば、スミマセン!)。審議会には、学識経験者(生保の社員総代などを引き受けている人がいれば、問題だと思うが、まだ調べていない)や消費者代表(当にそう言えるかは分からないが、一応)、損保関係者も含ま

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    masato611 2007/06/27
    保険に対する最大の要望はこれだ。「命のデリバティブ」とも言うべき生命保険のプライシングは非常に複雑であり、契約の損得勘定が難しいし、異なる会社間の商品比較も難しい。
  • 逃げた(?)投信協会長(週刊ダイヤモンド「金融商品の罠」)

    現在発売中の「週刊ダイヤモンド」(6月16日号)は、「金融商品の罠」が特集タイトルだ。先般出した、「『投信』の罠」が好評だったことを受けて、さらにパワーアップを目指した、金融商品の特集号である。 私は、残念ながら「『投信』の罠」には、何も書いていないが、今回は、「商品開発の手練手管 人間心理のツボを巧みに突いた ずる賢い商品の跋扈に警戒!」というタイトルの3ページほどの原稿と「山崎元氏が問う! 日の投信業界はなぜダメか はびこる三つの大問題」という1ページの文章を書いている。 ご興味のある方は、是非、雑誌を読んでいただきたいが、前者は、たとえば毎月分配型ファンドのように、投資家にとって経済合理的には明らかに損な商品が、なぜよく売れるかを、主に行動ファイナンスで説明したもので、後者は、投資信託協会長である樋口三千人・大和証券投資信託委託社長に宛てた手紙の文章だ。 ここでは、後者に関わる経緯

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    masato611 2007/06/19
    ここまでやってくれるとは・・・さすがです。
  • 堀江氏、村上氏、折口氏を比較する

    傘下のコムスンが起こした問題で、グッド・ウィル・グループの折口代表が批判の矢面に立っている。どのぐらい続くか分からないが、一時のライブドア堀江元社長、村上ファンドの村上代表並の「極悪人」扱いに見える。政治的な影響は、年金問題から関心が逸れて与党に有利なのか、年金の次は介護と、国民の(特に投票率の高い高齢者の)関心の高い問題で行政の不手際が続けて起こって、野党に有利に働くのか、どちらなのか分からないが、ここでは、介護でGWGが起こした問題や政治問題ではなく、ビジネスマンとしての、3人の印象を、ごく簡単に比較してみたい。 (1)基思想、(2)ビジネスの着眼点、(3)人の個人的な強み、(4)ビジネス上の弱点、という視点で見てみよう。 ●堀江氏 (1)拝金主義。お金で自分をアピールしたい。 (2)主たる商品・手段は「株式」。良くも悪くも株式市場を徹底的に利用し、株式市場でのイメージを重視した。

  • 会社は2年で辞めてもいい

    5月19日の土曜日に、日経済新聞グループが主催する「転職フェア」で1時間ほどスピーチをしてきました。会場は、六木ヒルズのアカデミーヒルズで、11時30分から12時30分までの1知時間でした。このイベントには多数の参加者(主に20代の若者)があり、講演会場の椅子は満席で、後ろに立ち見の聴衆が多数いる、という講演しやすい環境でした(講演のノウハウによると、人と人の間が空くような状況は、講演がやりにくいそうです)。 話の内容は、「時間は貴重なので、20代の転職は、躊躇するな」という転職を後押しするメッセージと、「28歳までに自分の『職』を決めて、35歳までに自分の『人材価値を』確立しよう」という、大まかなキャリア戦略の考え方でした。人材価値は、ある仕事の能力があって、その能力が実際の仕事で証明されているという条件があれば、確立します。ビジネスパーソンの能力的な全盛期は、たぶん30代の前半で

    masato611
    masato611 2007/05/22
    同年代間の格差には敏感でも、世代間の不公平に対しては、いかに鈍感
  • 新聞の将来像は?

    「週刊現代」で「新聞の通信簿」という持ち回りの連載を担当しているため、拙宅には、毎日、6紙の新聞(読売、朝日、日経、毎日、産経、東京)が届く。集合住宅に住んでいるので、郵便受けが一杯にならないように、こまめに新聞を取りに行かねばならない。 郵便受けが並ぶ一角には、大きめのゴミ箱が置いてある。ホンの少し申し訳ないと思いつつ(新聞の代理店に)、しかし、何ら惜しいとは思わずに、各紙に挟まれた新聞広告を捨てて、紙だけを持って、私は、家に戻る。この作業をする際に、別の住人が、同様に広告を捨てて、手に新聞だけを持って、出勤していくことも多い(注:4月から、私は、人並みの時間に起床している)。何が言いたいかというと、新聞の折り込み広告は読まれていないということだ。 「新聞」という媒体の将来については、興味を持っているので、毎日新聞社の常務取締役だった河内孝氏が書いた「新聞社 破綻したビジネスモデル」(

  • 日本企業が、外国企業に買収されるとどうなるか

    三角合併との関係なども含めて、オーマイニュースの連載(17日火曜日に配信予定の「山崎元の経済用語の新常識」)に書いた話題なので、ご興味のある方は、そちらも参照して頂けると幸いだが、外国企業に日企業が買収されると何が起こるだろうか。 たとえば、時価総額1兆円の上場事業会社があるとする。発行株数10億株、株価は1000円としよう。この企業が外国企業の買収提案を受けて、買収されると、どうなるか。 経営権を取得しようとするとき、コントロール・プレミアムという上乗せを加えた株価で買収を提案することが多い。幾ら、という理論があるわけではないが、3割くらいが多いという。一株、1300円株価で換算した交換比率で、外国の市場に上場されている株式を対価として渡す、というような、提案があったとしよう。(株式対価の場合は、現金対価の場合よりも、より大きなプレミアムが必要かも知れないが) 既存の株主は、上場企業同

  • 日興コーディアルグループ上場維持の決定に思うこと

    東証は、大方の予想に反して、日興コーディアルグループの株式の上場を維持することを決め、同銘柄を、管理ポストから元に戻した。この問題については、他の媒体に改めて書くことがあるかも知れないのだが、今の時点で、幾つか気付いた点を述べておく。 東証は、「組織的な不正であったことの確証が持てない」という理由で上場維持の決定を説明している。また、有価証券報告書の訂正額が、上場廃止に当たるほどではない、とも述べている。 (1)しかし、先ず、金融庁の指摘をすんなり認め、課徴金5億円を支払った時点で、日興コーディアルグループは十分クロと判断してもいいのではなかろうか。どのみち確証に辿り着きようのない調査で、余計な時間を費やさなくとも、日興コーディアルグループに一度だけ弁明の機会を与えて、これでシロと立証できなければ、即刻、「整理ポスト」(上場廃止銘柄をしばらく取引する場所)で良かったはずだ。 上場は、証券取

  • 銀行窓口の質が劣化している?

    最近、銀行の支店の店頭に二度足を運んだ。一度目は、古い預金通帳に入っているお金を引き出すために預金の解約に、二度目は昨日だが、確定申告による所得税の払い込みのためだ。何れも「M」が頭文字の銀行だが、別々の銀行で、共に自宅から電車で3駅ほどある場所の支店だ。 預金の解約では、先ず、大いに待たされた。ぼさっと突っ立って待っていたら、イスが空いたとたんに、「あちらに、お座り下さい」と指図されて、窮屈なところに座らされた。好意からなのだろうが、指図の雰囲気が高圧的で、「立っていると、邪魔だ」と言わんばかりのニュアンスだった。私が座っても、まだまだ立っている人はいるのだが、私は目障りだったのか(←たぶん、考えすぎだろうが)。 座ってからも延々と待つ。持っていた、日刊ゲンダイも、夕刊フジも読むところが無くなって、支店に入ってから、1時間以上が経過してから、私の番号札の番号がアナウンスされた。 古い通帳

  • 「世界同時株安」についてのメモ

    株価は今日(3月5日)も大きく下げています。今回の「世界同時株安」について、私は、商売柄、原稿を書いたり、コメントしたり、ということが複数あります。同じ事は、なるべく書きたくはありませんが、あちらこちらに話が散らかっているので、現時点までに思いついたことを幾つかメモしておきます。 (1)今日配信のJMMにも書きましたが、日銀は(岩田副総裁を除く8人の政策委員は)、動きが急であることにドキドキしつつも、この株価暴落に満足でしょう。インフレ率がほぼゼロ、失業率が4%、GDPは均すと約2%くらい、という時に、利上げを急ぐ理由は、「円キャリー取引拡大を抑制すると共に資産価格を抑える」といった目的以外にはあり得ません。資産価格は、株価で見る限り、「安くはないが正常の範囲」でしたし、物価がマイナスになってデフレ期待が再台頭するリスクを冒してまで、利上げすることは不適切だった、というのが、2月の利上げに

  • メディア業界の偽装請負について

    あるメディアの、付き合いの長い、親しい(と少なくとも私の方では思っている)編集者の取材を受けて、その後に、先ほどまで、お酒を飲んでいた(さらにその後、帰宅して、一原稿を書いて、今もこのエントリーを書きながら別のお酒を飲んでいるが・・・)。 ここのところ、メディアである程度以上親しくしている人物には、キヤノンに代表される偽装請負問題について、そのメディアがどのような距離感を持っているのか、という点について質問することにしている。 気にせずに書くのが当然だと言うメディアもあれば、やはりスポンサーのことは意識せざるを得ないので(サラリーマンとしては)書けないと言うところもあれば、読者がたぶん望んでいないので取り上げない(当かな?)と言う媒体もある。今日会った編集者の立場は、彼の媒体の読者の性質からして三番目なのかな、という推測を持っていたのだが、彼は、なかなか面白いことを言った。 「いやあ、