今回は、姥が家の自慢話を始めるよ! 前回、中途半端に途切れた、姥の話の続きです。 ※国会図書館の画像を利用しています。 国立国会図書館デジタルコレクション - 好色一代女. 巻4 17ページ目です。 【原文】 い女でも有ればなり。 今は成り上がり者の癖に、我儘(わがまゝ)を抜かして、駕籠(のりもの)に、重ね布団。 腰(こし)の骨が折れぬが不思議(ふしぎ)」 と、さん/゛\に訕(そしり)行く。 耳(みゝ)の役(やく)に聞程(きくほど)可笑しや。 「朝夕(てうせき)も余所(よそ)は皆(みな)赤米(あかごめ)なれども、此方(こち)は播州(ばんしう)の天守米(てんしゆまい)。 味噌(みそ)も入り次第、聟殿(むこどの)が酒(さか)屋にて取る。 毎(まい)日湯風呂(ゆふろ)は焼(たく)も、身無詳(みぶしやう)で洗(あらは)ぬ損。大節季(おほぜつき)に一門中(もんぢう)から、寄餅(よるもち)なら、肴(さ
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