少子化でレシピの「目安」も半分に――。NHKは18日、教育テレビの長寿番組「きょうの料理」で紹介している「目安となる材料の量」を、3月30日放送回から、4人分から2人分に変更すると発表した。 「きょうの―」は1957年11月にスタート。当初は5人分が「目安」だったが、核家族化の進行に伴い、1965年4月から4人分に減らした。だが、2005年の国勢調査によると、1世帯の平均人数は2・55人に落ち込み、今後も減少が予想されること、番組テキストの読者アンケートでも2人分を望む声が多かったことから、44年ぶりの変更に踏み切ったという。 制作を担当するNHKエデュケーショナルは「廃棄される食物が多い中、食べ物を大切にする姿勢も示したかった」と話す。一度に多めの量を作ったほうがおいしい料理や、大人数で食卓を囲んでほしいテーマでは、今後も4人分より多い量で紹介していくという。