シンカー:財政ファイナンスは前倒して貯蓄をするとマクロ経済の縮小フィードバックがあり、目標の貯蓄が実現できないばかりか、経済パフォーマンスの悪化により所得が減少し、貯蓄が逆に減少することになってしまう。財政債務残高や高齢化を恐れる過剰な悲観マインドにより、高齢化対策や財政緊縮を過度に進めてしまうと、過剰貯蓄に陥ってしまうことになる。過剰貯蓄は投資不足を意味し、生産性が低下してしまえば、高齢化の負担の増加が、所得の増加をいずれ上回り、国内貯蓄は減少していくことになる。税収が落ち込む一方で、金利コストは増加し、高齢化の負担もあり、財政赤字は膨らんでいき、ファイナンスが著しく困難となる。マクロ経済学をしっかり学べば財政ファイナンスは、景気が過熱していない限り、前倒した貯蓄が不可能であることが分かるはずだ。ミクロ経済学の一部である財政学とマクロ経済学の違いが意識されず、財政ファイナンスが議論されて
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