少年院を出て、働きながら高校に合格した少年。合格発表を見に行った際の切符の領収書を大切に持っている=大阪府内で森園道子撮影(一部画像を処理しています) 親からの虐待や貧困を乗り越え、4月から高校生として新たな一歩を踏み出す17歳の少年がいる。生まれた時から施設を転々とし、非行に走った。少年院にも入ったが、親身に更生を手助けしてくれる大人たちと出会い、教師になるという夢ができた。「過去は変えられないけど、未来は変えられる」。自分と同じ境遇にいる子どもたちに、そう教えてあげたいから。 「僕は捨てられた」。そう思って生きてきた。母親は大阪府内の自宅にいたが、物心ついた時には児童養護施設にいた。父の顔は知らない。いくつも施設を移り、自宅に帰るのは年に数回。母が作ってくれた鍋のぬくもりを、今も覚えている。
![新高校生:虐待、非行越え合格 17歳、夢は教師 - 毎日新聞](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/f7ee6d2ced0ed47f65ccfbcf0335385466490dc9/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fcdn.mainichi.jp%2Fvol1%2F2017%2F04%2F03%2F20170403k0000e040284000p%2F9.jpg%3F2)