http://link.springer.com/chapter/10.1007/978-90-481-3851-7_4 節タイトルは勝手につけました。 1. 思考実験の認識論的問題 2. 文学についての認知説 3. 思考実験から認知説を擁護する諸説 4. 思考実験における弱いインフレ説を文学に適用する 思考実験との比較から、フィクションから新しい知識を得られるという見解(認知説)を擁護する論文。先行研究がわりとまとまってるので良かった。 トマト・クーンは自然科学における思考実験(ガリレオの塔の思考実験やマクスウェルの悪魔)について、思考実験の認識論的問題というものを提起しているらしい。問題になっているのは、思考実験では新しいデータが得られそうにないにもかかわらず、思考実験によって、新しい知識を手に入れられるところにある。 (元々問題になっていたのは自然科学における思考実験だが、同じ問題は