黒木正博――。かつて「ネットベンチャーの旗手」ともてはやされたスーパースターだった。その人物が銀行融資詐欺容疑で逮捕された。ネットバブルの狂乱の時代、寵児となった黒木容疑者の転落の軌跡をたどる。 警視庁は5月8日、破産手続き中の室内装飾品販売会社ラポール(東京都港区)元社長の鈴木忍容疑者(44)や、金融ブローカーの黒木正博容疑者(53)ら5人を詐欺の容疑で逮捕した。 5人はうその決算書を提出して、約20の金融機関から計20数億円の融資を受けた。このうち約8億円が、主導役とされる黒木容疑者の口座に送金されていた、と報じられた。 黒木正博容疑者は、ネットバブル狂乱時代に若手ベンチャーの花形だった。時計の針を、あの時代に巻き戻してみよう。 絢爛豪華な上場記念パーティー 「インターネットはレコード、CDに続く第3の音楽革命です!」 普段は訥々とした口調の音楽プロデューサー、小室哲哉が声を張り上げる
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