tarosukeの日記にもコメントしたのだが、YEN SIGN問題の歴史的経緯は、あまり知られていないように思える。そもそも、情報処理学会コード標準化委員会が1965年1月28日に完成した文字コード案では、「¥」は0x24に収録する予定だった。ところが、1966年4月のISO/TC97/SC2 + CCITT/GM ALPパリ会議において、ISO 7ビットコード最終案の0x24は「$」に固定されてしまい、1967年12月22日にISO R 646として制定された。やむをえず日本側は0x5Cに「¥」を移し、JIS C 6220として1969年6月1日に制定した。一方アメリカは、1970年10月のISO/TC97/SC2ロンドン会議において、ISO R 646の0x5Cを「\」にするよう要求してきたが、日本はこれに反対、ISO 646の1973年7月1日改正においても、0x5Cを国内使用箇所と
Encode - 規格のバグまでは直せませんにコメントしながら思ったのだが、JIS X 0208の1区33点「波ダッシュ」をUnicodeに変換する際、U+FF5EのFULLWIDTH TILDEに変換するのは明らかに間違いだ。この件に関して、私が知る限りのことを、ここに記しておこうと思う。 平成5年度のUCS調査研究委員会WG1において問題となったものの一つが、既存のJISの文字コードとISO/IEC 10646との対応をどうするかだった。JIS X 0208-1990の1区33点「波ダッシュ」に対しては、U+223C、U+223D、U+223E、U+223F、U+301Cが候補となったが、結局U+301Cと対応させることとなった。U+301Cの名前がWAVE DASHだったからである。ただし、ISO/IEC 10646-1:1993のU+301Cの例示字形は、JIS X 0208の「波
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