標的型サイバー攻撃の実態と、対策製品の種類と用途、具体的製品名称、それぞれの有効性について、最新のサイバー脅威に詳しい株式会社ラックの上級サイバー分析官、岩井博樹氏に聞いた。 ――標的型サイバー攻撃への対策として、どのようなエリアあるいはカテゴリがあるのでしょうか。また、特徴的な製品や注目している製品についても教えてください。 標的型サイバー攻撃対策という視点では、企業などが対策を施すエリアは「入口」「内部」「出口」に分けられると思います。また、標的型サイバー攻撃はソーシャルな手法を使用するため、これらの対策に加えて「訓練・演習」「インテリジェンス」といったことも必要になるでしょう。 ――入口対策について、具体的にお願いします。 入口対策では、多層防御しているケースが多くなっています。具体的には、ファイアウォール、スパムゲートウェイ、ウイルス対策、IDS/IPSという組み合わせが一般的です