中国の人民元改革が実施される前の2004年1月から改革が実施された2005年7月までの1年半の期間、アジア通貨が対米国ドルでどう動いたかをみてみると、韓国ウォンが2004年秋から2005年7月にかけて20%程度大幅に増価しています(2004年1月=100)。インドネシアルピアはインフレや政局不安の影響で15%程度減価しています。シンガポールドル、フィリピンペソ、タイバーツには概ね大きな変動はありませんでした。 改革後の各国通貨の動きを2007年10月3日までみてみると、タイバーツの価値が最も大きく上がっています。タイバーツの次に大きく増価したのがフィピリンペソで、韓国ウォン、シンガポールドルがこれに続く格好です。一方、増価率が最も低いのが中国人民元とインドネシアルピアで(中国人民元は対アジア通貨ではむしろ減価)、中国人民元は年率5%程度のゆるやかな上昇となっていることからもクローリングペグ