岸本鎌一・広瀬伸男・中村[漢字不明]「精神病の集団遺伝に関する研究(第4報)」『環境医学研究所年報』7巻(1956), 118-123. 名古屋市立大学・医学部の精神科の教授で精神病の遺伝の調査を行った教授が岸本鎌一である。大学のHPによれば、「在任中、ロックフェラー財団の援助で南アルプスのふもとの隔離集落に2週間泊まり込み、名市大が精神科、名大が整形外科、信州大が血液学、順天堂大が眼科学、三島の遺伝研究所グループも参加するというスケールの大きな研究も行われた」とのことである。現代日本の地域医学調査に興味がある人は、ぜひリサーチするといい。日本のデータだけでなくロックフェラーもデータを持っていて、若い学者のポイントを上げるグローバルで国際的なリサーチができる。 この論文は、血族結婚と精神病の問題について。日本は西欧の外国と比して血族結婚が多い。東京では血族結婚が4.88-4.69%、戦後の