武器の輸出条件を緩和させようという動きがあるらしい。 今後、武器市場にはロボット技術がかなり導入されるだろうし、その技術は今の所日本が一番。 八方ふさがりの経済状況のなかで、軍需産業の進出が「復興」の足がかりになるかもしれない、と考えているのだろうか。 が、僕は、ほんと、これだけはダメなのである。 日本にいると、武器を輸出することがどういうことか想像できない。 しかし、戦争している国に訪れると、それが痛いほどわかる。 以前、コンゴでゲリラ兵に話を聞いたことがあった。 戦争で捕虜として捕えられたゲリラ兵に塀の中で話を聞いたのだ。 そのゲリラ兵は、僕が日本人だと名乗ると、「日本製は素晴らしい」と言った。 何が素晴らしいのかと尋ねてみると、車が素晴らしいと思う。よく言われることなので、とりあえず「ありがとう」と答えておいた。 すると、その兵士はニッと笑ってこう言った。 「日本車じゃないと、人間を