その2:ドバイとアブ・ダビの微妙な関係 ドバイのマクトゥーム首長家はバニヤースと呼ばれる部族の一支族であり、19世紀前半までアブ・ダビに住んでいた。そのアブ・ダビは18世紀以来同じバニヤース族であるナヒヤーン家が支配していた。1833年、マクトゥーム家と一族800人はドバイに移り現在のドバイ首長国を築いた。つまりマクトゥーム家もナヒヤーン家もルーツは同じバニヤース族である。アラブ人は部族の血のつながりを何よりも重視する民族であり、従ってドバイとアブ・ダビはお互いに特別な親近感を抱いていると言える。 このためドバイとアブ・ダビは、一方が困れば他方が助けるのは当然のこととされ、このような意味でドバイは今回の金融危機でアブ・ダビの支援を信じて疑わなかったのである。金融危機が差し迫った先月(11月)初め、ドバイで行われた投資フェアで、出席者の一人からアブ・ダビの支援に疑義を差し挟む質問が出た時
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