ロシア人研究者が中国への機密漏えいで逮捕 去る十一月六日、ロシア連邦保安局(FSB)は、中国に国家機密を漏洩したとの罪で、ロシアの宇宙開発関連研究所の子会社Tsniimash-Export社のイーゴル・レシェティン代表とその部下二名を起訴したと発表している。 興味深いのは、十一月三日の産経新聞が、中国国営新華社通信などの情報をもとに次のように報じていたからだ。 中国政府は三日から北京で開かれるロシアとの定期首脳会談で、二〇〇七年から十年間の「宇宙開発長期計画」についてロシアと連携する方向で協議する見通しだ。中国は有人宇宙船による月面着陸を目指す「じょうが計画」のほか、火星探査を目指しているが、ロシアとの共同探査や情報共有を通じ、宇宙開発分野での米国優位の状況を崩す狙いがあるとみられる。宇宙開発を主導する両国軍の関係は一層深まる結果となる。(中略)中国は、米国がコソボ紛争など宇宙と地上