仕事始めの1月9日以降、彼方此方から怒涛のように多種多様なissueが多層多元的に錯綜し、我が身はヘロヘロな昨今、そんな「目覚めたら見知らぬ芝生」的な情況の息抜きに、お仕事的移動の合間@電車にて、「タイアップの歌謡史 (新書y)」という本を読んでおりました。 この本ですが、タイトルからは「歌謡曲の歴史本」かと思われたのですが、冒頭から順を追って読み進めてゆくと、実は「19世紀的な近代(産業社会)から消費社会への展開と併せて発展してきた、日本のマスメディアと複製芸術(コンテンツ)の形成/普及過程を歌謡曲という題材から紐解いていく」そんな興味深い内容の書物であったのでした。 当たり前のことですが、レコード等の複製技術が存在せず、またテレビやラジオなどの映像/音声系マスメディアも普及していないその昔、人々が音楽に接することができる機会は、演奏会やコンサート会場での直接体験に限定されていました。つ
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