フランスの判事がWikipediaに対する名誉棄損およびプライバシー侵害訴訟を取り下げた。Wikipediaは自ら運用するサイトに掲載された情報に責任を負わないというのが、その主張である。 Wikimedia Foundationは、Wikipediaの記事で同性愛活動家と名指しされたと主張するフランス人3名に、訴えられていた。Wikimedia Foundationは、有名な百科事典サイトWikipediaの運営母体で、米国に本拠を置く。 Emmanuel Binoche判事はWikipediaが物議を醸したリファレンスを削除したことを指摘し、2004年フランス法の規定上、同組織は責任を免れるとの裁定を下した。 Binoche判事は、先週パリ民事法廷より公開された裁定には「ウェブサイトのホスティング企業は、不正行為に気付いていない限り、保存した情報について民法で裁かれない」と書かれ