気になる記事をスクラップできます。保存した記事は、マイページでスマホ、タブレットからでもご確認頂けます。※会員限定 無料会員登録 詳細 | ログイン ギリシヤというと、海運業を連想する人もいるだろう。ジョン・F・ケネディ第35代米国大統領のジャクリーン夫人が再婚相手にギリシヤの海運王アリストテレス・オナシス氏を選んだことから、ギリシヤ=海運とのイメージを持つ人も多いはずだ。実際、ギリシヤの海運業は、世界シェアで2割近くを占める海運大国だ。 一方、日本では意外と知られていないのが、ギリシヤは南東欧地域の雄という立場にあることだ。地中海、エーゲ海に囲まれ、また欧州のへそに位置するバルカン半島に属する。欧州、アフリカ、中近東、アジアとの交易拠点にあり、EU(欧州連合)の拡大に伴い、その地理的な優位性が強い経済の醸成にプラスに働いた。 そうした特性を生かしてギリシヤ企業の多くは、運輸、エネルギー、