東京工業大の次期学長に内定している岡崎健工学部長(62)が研究費を不正利用していた疑いがあるとして、同大が調査委員会を設置していたことが18日、わかった。同大では今年7月、任期満了で次期学長に内定していた元副学長が自身の不正経理の責任をとって辞退、岡崎氏が選任された。任期は今月24日から4年間。 毎日新聞が入手した調査委の報告書によると、岡崎氏は05年3月に購入したパソコン1台(約127万4000円)について、業者への聞き取りなどから新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の委託研究費と国の科学研究費補助金(科研費)など複数の研究費から拠出していたと判明。複数の研究費で一つの物品を購入することは「合算行為」として認められていない。大学には業者から納品書が届いたがパソコンは納品されず、その業者はパソコン代金とほぼ同額で3台のパソコンを購入した。 報告書は「預け金行為として、架空請求によ