兵庫県姫路市が半世紀前の「遺産」の処理に難渋している。1966年に開業し、その後廃止された姫路モノレールの高架軌道(全長1・8キロ)の橋げたの撤去が半分の区間を終えた段階でストップしたためだ。周辺の道が狭いことなどから重機を置く場所がないのが理由だが、コンクリートの劣化で破片の落下事故も起きており、所有者の市は「早急に有効な工法を検討したい」としている。 姫路モノレールは66年に開催された姫路大博覧会に合わせ、公営としては全国で初めて建設された。当時の国鉄姫路駅と博覧会会場の手柄山中央公園間を結び、将来は延伸して瀬戸内海と日本海を結ぶという壮大な構想もあった。だが、利用客が伸びず、同年5月の運行開始から8年で休止、同79年に廃止された。 撤去作業は83年に軌道の送電ケーブルの一部が駐車中の車に落下した事故をきっかけに84年に始まった。撤去が必要なのは、橋げたと橋脚。特に橋げたの場合は震度6
![姫路モノレールの劣化高架、見えぬ撤去の終点 : ニュース : 読売新聞(YOMIURI ONLINE)](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/b32f536fba56d9d4517ef7efef4dba4e86f43ee4/height=288;version=1;width=512/http%3A%2F%2Fwww.yomiuri.co.jp%2Fphoto%2F20140429%2F20140429-OYO1I50007-N.jpg)