映画 | 23:05 | 冒頭の教室の雰囲気だけでも尻の穴ふさがる程の閉鎖感があって戦慄した。高校生活が過去になっている全ての観客をあの時代に引き戻すには充分のインパクトだった。怖いもののない体育会系、虐げられる地味なオタク、そしてそのどちらでもないがために常に居心地の悪さを感じている者。その全てのコミュニティが、別のコミュニティを見下しながら同じ教室で生活している。見た目でリア充だキモヲタだ何だと分類されるけれど、客観的に見れば誰もがしょーもないし、どの立場にいたってつらいのだ。そしてこの作品では「友達がいない」「居場所や逃げ場所がない」「学校の外に問題を抱えている」など、子供にとって本当に深刻な問題については触れられていない。ここで描かれているのはそういった重要なものを意図的にはぶき、極限までデフォルメしたスクールカーストである。つるむはずのなさそうな種類の女子が群れていたり、どんなに