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ブックマーク / webheibon.jp (8)

  • 女の子よ銃を取れ Girls Just Want to Have Guns

    私の大きな悩みのひとつは、買いものが下手なことです。もしも買いものが上手だったら、人生に関する悩みの半分以上は消えてなくなるも同然だとすら思います。「シンプルな暮らし」「ものの少ない暮らし」に憧れているのに、その「シンプルな暮らし」を実現するためにを買い、そこに載っているような素敵なインテリアグッズや麻のシーツを買い込み、結局すでに持っている家具と合わずにちぐはぐな生活をしている私のような買いもの下手は、部屋だけでなく服もそんな感じです。目についた素敵なものを手当たり次第に手に入れ、でも当に憧れているものすごく美しく高価なものに対してはなんだか腰が引けてお店にすら入れない。そして、うまく活かすことのできない戦利品を眺めては、また無駄遣いをしてしまった、という罪悪感に苛まれるのです。 自由にできるお金が、今よりもずっとずっと少なかった学生時代、私は「お金があれば、もっとお洒落になれるのに

    女の子よ銃を取れ Girls Just Want to Have Guns
    misato-girl
    misato-girl 2014/01/28
    「自分に似合う一着を見つける。それ以外のものに、決して目移りをせず、妥協もしない」
  • 第13回 きれいになりたくない女の子 Miss Just The Way I am - 女の子よ銃を取れ Girls Just Want to Have Guns

    「よかれと思って」発される言葉があります。「スカート似合うんだから、もっとはけばいいのに」「女の子っぽい服のほうがかわいいよ」「ちゃんとすれば綺麗なのに、どうしてお化粧しないの?」 他人の容姿のことに、無神経に立ち入ってもそれが善意なのだと勘違いできるほどに、「綺麗になること」「かわいくなること」は、誰もが望んでいることなのだと思われています。 このことに対し、「私は、別にそんなこと望んでません」とでも言おうものなら、「素直じゃない」「照れてるだけなんでしょ、すぐ慣れるから」「もっと正直になったほうがいいんじゃない?」 などと、「綺麗になることを望んでいないわけがない」という前提で話が進められ、誤解を解こうとすればするほど「だから、そういう性格が素直じゃないって言ってるの!」と、「綺麗さを求めないのは、内面に問題があるからだ」と言わんばかりの攻撃を受けることになったりします。 では、人は「

  • 第12回 もう若くはない女の子 Miss Forever Teenager - 女の子よ銃を取れ Girls Just Want to Have Guns

    「女子」という言葉があります。いつの間にか、「女子会」や「○○女子」など、さまざまな場面で気軽に使われるようになった言葉です。この「女子」という言葉が流行り始めてから、ずっと言われていることがあります。「何歳まで、『女子』とか言ってるつもり?」「大の大人が『女子』なんて、図々しいし見苦しい」 実は「女子」という言葉は、辞書にもある通り、少女のみを指す言葉ではなく、女性一般を指す言葉でもあります。ですから、このような非難はそもそも的外れだと言えます。 しかし、一般的に「女子」が少女を指す言葉だという認識があるとしても、それを使う女性に対する批判は、かなり意地の悪い視線を伴っていると感じます。 女性が「女子」という言葉を使うときに、嘲笑混じりの批判を受けるのは、批判する側に「女は若いほうが価値が高い」という認識があるからではないでしょうか。そうでなければ「女子」を自称することに対し「図々しい」

  • 女の子よ銃を取れ 第8回 かわいくない女の子

    謎が解けるように、ある瞬間に自分を苦しめていたものの正体が見えてくることがあります。 先月、私はふと思い立って、旅行に行きました。行き先は、アラブ首長国連邦のドバイです。はじめて行く土地でした。 旅行中はなんともいえない解放感があり、とても楽しかったです。しかし、帰国して新宿駅まで戻って来た途端、私は打ちのめされたような気持ちになりました。 私が目にしたのは、よく行くファッションビルのショーウインドウでした。普段見ているものですし、そこに驚くような変化があったわけではありません。 いつもと変わらないショーウインドウ。変わったのは、私の「それを見る目」のほうでした。 そのショーウインドウにディスプレイしてあった服は、春らしいアプリコットピンクとアイボリーのバイカラーワンピース、レースのブラウスに、ミントグリーンのショートパンツ......。ガーリーで、とてもかわいらしかったのです。それを見た

  • 女の子よ銃を取れ Girls Just Want to Have Guns

    自分らしくいたい、と思って日々過ごしている女性が、心をくじかれ揺れる瞬間があります。それは「男の世界」に出ていったときです。 古風な例で言えば、「女なんだから、化粧ぐらいするのが社会人として常識だろう」という考え方があります。男がスーツを着、ネクタイを締めるのが社会人としての常識なら、女は化粧をし、スーツに準ずるきちんとした服装をすべきだというものです。 そういう社会的な礼儀として、場所によってある程度要求されるものがあるのは理解できますが、これが「女らしさ」を要求するものになってくると、抵抗を感じる女性は多いのではないかと思います。 「職場の華だから」「女のコがいない飲み会は寂しいから」などの理由で「女」という役割を求められて、「女」ではない「自分」はいったいどこにいるのか? と、まるで自分自身が「女」と「自分」に乖離してしまったかのような気持ちになる女性もいるのではないでしょうか。 も

  • 第4回クローゼットの迷子の女の子 Miss Lost Child - 女の子よ銃を取れ Girls Just Want to Have Guns

    新しい自分になりたい、自分を変えたい。そう思ったときにまず最初に開く扉は、デパートの扉でもバーニーズ・ニューヨークの扉でもなく、クローゼットの扉です。 この、開くのに勇気の要る扉を、私が覚悟を決めて開けてみたとき、そこにあったものは、私の「夢と理想の残骸」「こう見られたい自分の仮面」、そして「習慣の遺物」でした。 具体的にどんなものがあったかというと、「夢と理想の残骸」は、服自体は素晴らしいものだけれど、日常生活の中でどこにも着て行く場所がないまま時間が経ってしまったもの。「ちょっとしたパーティーなんかにも着ていけますよ」という店員さんの言葉を真に受けて買ったものの、ちょっとしたパーティーなど自分の生活にありはしないし、かといって正式なパーティーにはカジュアルすぎる服などがこの中に入ります。「こう見られたい自分の仮面」は、仕事のできる自分や、女っぽい自分、セクシーな自分、スタイルのある自分

  • 女の子よ銃を取れ Girls Just Want to Have Guns

    女性向けエッセイコーナーの、美しくなるためのを手に取ると、必ずと言っていいほど書いてある言葉があります。 「自分に自信を持ちなさい」 「自分を好きになりなさい」 私にとって、それらの言葉は不可解な呪文のようでした。自分に自信が持てないから美しくなりたいと思っているのに、「まず最初に自信を持て」と言われても、ニワトリがいないのに「まず最初に卵を手に入れろ」と言われているみたいでした。 いまの自分が嫌いで、いまの自分は美しくなくて、もう少しだけでいいから素敵になれれば、外見も中身も「変われる」かもしれないと思う。「自分を好き」になれるかもしれないと思う。なのにアドバイスはまず「自信を持て」。 いったいどうすれば、嫌いな自分の中から「自信」なんていうものがわいてくるのでしょう? 私は高校生の頃、スーパーモデルに憧れていました。当時はスーパーモデルブームで、シンディ・クロフォード、クラウディア・

  • 女の子よ銃を取れ Girls Just Want to Have Guns

    女にとって、外見とはいったいなんなのでしょうか。 昔、『ビューティー・コロシアム』というテレビ番組がありました。ときどき特番で放送されることがあるので、ご存じの方もいらっしゃるのではないかと思います。 『ビューティー・コロシアム』は、いわゆる変身番組です。世間一般的に「ひどい容貌」の女性が、「キレイになりたい」という望みを叶えるために自ら応募してきて、整形、エステ、ヘアメイク、ファッション、すべてにおいて改造・変身が行われます。 応募者には、妖怪じみたひどいキャッチコピーがつけられますし、変身前はノーメイクの姿を醜く見せるライティングで撮影されます。こうした応募者を見世物のように扱う悪趣味な演出も気になりますが、私はこの番組で、それ以上に気になる点がふたつあります。 ひとつは、変身前の応募者に、司会者の和田アキ子さんが心のあり方を説くことです。 「あなた、テレビに出るのにそのサンダルにジャ

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