高視聴率のまま幕を閉じ、「倍返し」などの流行語も生んだ人気ドラマ「半沢直樹」(TBS系)。銀行を舞台にした激しい出世競争や、堺雅人さん演じる主人公の銀行員、半沢直樹の壮大な復讐(ふくしゅう)劇といった日常離れした世界が描かれたが、メガバンクの銀行マンたちはこのドラマをどう見たのか。 「誇張はあるが、ネガティブな面も含めて、業界の一面を映し出していると思う」。40代の男性行員は指摘する。 男性行員らによると、役員をはじめ上級幹部に昇進できるのは、一握りの人間に限られる。ポストが絞られてくる50歳前後になると、上位ポスト争いで見込みがなければ、関連会社など“本流”から外れたポストに移される人事は確かに存在するという。 ドラマで軸となった銀行員同士の昇進争いでは、最終回で“敵役”の常務の不正を暴き、「100倍返し」を果たした半沢が、頭取から関連する証券会社への出向を命じられるなど、銀行本体から「