【コピアポ(チリ北部)=堀内隆】チリの鉱山落盤事故は、13日午後8時40分(日本時間14日午前8時40分)までに、地下に閉じこめられた作業員33人のうち30人が地上に助け出された。救出のペースは徐々に早まっており、13日中にも全作業員の救出が完了する可能性が出てきた。 チリのマニャリク保健相は13日夕方、救出された作業員が順次運ばれてくるコピアポ市内の病院で記者会見した。作業員の健康状態は「申し分のないという以上の状態だ」と述べたが、虫歯の治療を必要とする作業員が何人かいる。また肺炎の症状がある作業員もおり、しばらく入院させるという。健康状態がよい人は明日午後にも退院して帰宅できる見込みだ。 マニャリク氏は、最後に救出される作業員がリーダー格のルイス・ウルスア氏(54)になると正式に発表した。救出開始当初は、慎重を期して一人あたり1時間ほどの時間をかけていたが、カプセルの動きに大きな問