2009年6月現在、工事中の囲いが張られているJR日暮里駅。その日暮里駅に一風変わった書体の案内板が設置されているのをご存知だろうか?その看板を作った人物は佐藤修悦さん。なんとデザイナーではなく現役の警備員だ。果たして佐藤修悦さんとは何者なのか? 足元に転がっていたガムテープを無意識に… まず「修悦体」が誕生した経緯を教えてください。 2003年に新宿駅の地下通路改良工事を行なっていた時に、お客さまを案内する旅客誘導の係に就いていました。最初のうちは通路が狭くなるくらいで特に迷うようなことはなかったのですが、ある日突然使い慣れていた通路が遮断されて迂回しなければならない状態になってしまいました。 その時はもう一大事でした。とにかく使い慣れているお客さまでもどっちに行ったらいいのかわからない。通れなくなっちゃったから、改札すらもどう行ったらいいかわからない。朝から晩まで何十人、何百人と同じ質
![日暮里育ちの新フォント「修悦体」の魅力に迫る(前編)](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/2ae590d4b64c5d98912668ed074a5f999b007dfc/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fueno.keizai.biz%2Fimg%2Fcolumn%2F1245325445%2F1246879994.jpg)