ササラ電車、冬前に試運転 函館 (11/13 10:00) 冬本番を前に試運転するササラ電車(石川崇子撮影) 【函館】もう大雪が降っても大丈夫―。本格的な冬の到来を前に函館市交通局は11日、線路に積もった雪を竹のブラシではね飛ばす「ササラ電車」の試運転を行った。駒場車庫から五稜郭公園前までの約5キロを25分かけて往復し、走りを確かめた。 ササラ電車は明治時代に製造された客車を改造した除雪専用車両で、市交通局は2両保有。ササラは、細かく割った竹200本を一束にし、車両の前後のローラーに1周8列、計450束ずつ取り付けられている。 この日は駒場車庫で工具を手にした職員がササラの取り付け具合を確認した後、午前10時半すぎに出発。市交通局によると、線路の除雪は主にトラックを改造した専用除雪車が行うが、雪が多かった昨季はササラ電車が13回出動、この10年間で最多だった。(田中雅章) < 前の記事