南西沖地震18年 奥尻で鎮魂の灯 (07/13 11:30) 地震から18年を迎えた夏。鎮魂のろうそくが奥尻島の形に並べられた=12日午後7時30分(村本典之撮影) 【奥尻】1993年の北海道南西沖地震から18年を迎えた12日、死者・行方不明者198人を出した檜山管内奥尻町で、追悼の催しが行われた。遺族らは南西沖地震と東日本大震災の犠牲者に祈りをささげた。 青苗地区の慰霊碑「時空翔(じくうしょう)」周辺で行われた町民有志による催しには、遺族ら約120人が参列。日暮れが近づく中、「7・12 18年の宇宙の中で 皆の胸にいだかれ」の文字と奥尻島の形に並べた、ろうそく計1500本に一つずつ灯をともした。 南西沖地震で両親を亡くした青苗の漁業林清治さん(62)は「当時のことは一日も忘れたことがない。大震災の報道を目にする度に被災者の苦しみが伝わってくる。一日も早く立ち直ってほしい」と静かに話した。