■二区間定期券と分割購入の合わせ技 JRの「二区間定期券」という制度。読者には初耳かもしれない。しかし、上手に活用すれば、多くのサラリーマンが恩恵にあずかれるこの制度、実例を挙げながら紹介していきたい。 あるサラリーマンが自宅のある常磐線の松戸駅から、会社のある東京駅までを定期券で通勤していた。しかし悲しいかな、折からの不況で残業カットにボーナスダウン……。終業後に池袋で夜のアルバイトをしなくてはならなくなった。松戸─東京間の定期券に加えて東京─池袋間の定期券をもう1枚余分に買わなくてはならないだろうか? 答えは「NO」だ。出発する駅から定期的に利用する目的地駅が二つに分かれる場合、1枚のSuicaに登録することのできる「二区間定期券」の発行が可能となる。 本文の例だと、松戸─東京間に加えて追加購入するのはルートの中途で常磐線と山手線が分岐する日暮里─池袋間でよい。6カ月定期での金