中国・広州アジア大会のサッカー男子1次リーグの日本対中国戦(8日)で、日本は中国を3−0で下した。そのとき、中国のネット上では何が起きていたか。「中国チームは全員、釣魚島(沖縄・尖閣諸島の中国名)へ島流しだ」といった怒りに満ちた書き込みが殺到した。尖閣諸島沖で起きた中国漁船衝突事件を契機に日中関係が悪化している真っ最中に、中国チームのふがいない戦いにあきれ返ったのか、まさにユーモアたっぷりの自虐ネタがあふれ返っていた。(矢板明夫) 試合は、国営中央テレビ(CCTV)のほか、中国の各ポータルサイトも生中継した。ネットには、試合開始直前まで、「小日本(日本の蔑称)をやっつけろ!」「中国人船長拘束の恨みを晴らすときが来た」といった中国応援の勇ましい書き込みが相次いだ。 しかし、中国チームが完全に押された形でゲームが開始されると様子は一変した。 前半11分に日本が先制すると、「中国チームは朝食を食