というわけで偽りのオーガズム(あるいはエクスタシー)の経済学の紹介です。 この分野の先駆者であるMialon氏(ミィヤロン氏でいいでしょうか?それともミィアロン?)も無事ジョブを確保されたようですばらしい業績の数々を連発する勢いですが、2004年初公開時に一部エコノミストと経済学マニアを感動させたあの名作がいまはこちらで読めます。元ネタだった彼の博士論文のほかの部分はほとんどが専門ジャーナルに掲載されるようですが、この歴史的文書だけはいまだ温存されているようです。 2004年当時の反響 T.コーエン 「オーガズムの経済学」 http://www.marginalrevolution.com/marginalrevolution/2004/01/the_economics_o.html S.ラーンズバーグ 「偽りのオーガズムの経済学」 http://www.slate.com/id/209
4日の「効率の高すぎる政府」という記事には、当ブログで最大のリンクが集まった。これはわかる人にわかるようにしか書かなかったので、当ブログの読者のレベルが高いことには驚いた。友人の話によると、霞ヶ関にも読者が多いようだ。ただ、ゲーム理論などの説明が省略されてわかりにくいというコメントもあったので、ちょっと長文になるが、付録として問題を簡単に整理して参考文献やリンクをあげておく。 日本の官民のガバナンスが長期的関係に依存したものだという指摘は、そう新しいものではない。よく日本の銀行は効率が悪いといわれるが、銀行員の数は、邦銀(4大グループ)が2〜3万人なのに比べて、欧米の商業銀行は10万人を超え、邦銀の行員1人あたり資産は外銀の数倍である。それが可能なのは、邦銀が個別プロジェクトのリスクを管理しないで、メインバンクと融資先との長期的関係によってモラル・ハザードを防いできたからだ。「卸し売りの
ここはメールマガジン「経済学研究室」の過去の作品置き場です。単純な発表順ではなく、大まかにテーマ別に再整理してあります。 創刊号に書いた「創刊にあたってのあいさつ」をここにつけておきます。これを書いた当時は院生だったんですが、時が経つのは早いもので、現在では駆け出しの研究者として研究に追われています。 (創刊に当たって) 「経済学研究室」を登録して頂きありがとうございます。ガーラの掲示板からの読者の方も、今回初めて読んでみようという方も、どうぞよろしくお願いします。 今回の創刊を期に過去に発表した文章をざっと眺めてみました。「経済学研究室」は自分の考えた中身を公表する場であるとともに、「自分がどのようなことに関心を持っているのか」を写し出す、「ゆうくん関心マップ表示機能」を果たしている事が分かりました(笑)。 僕の関心は主として、「社会構造の発生・維持・再生産」に集中しているようです。定番
限定合理性(げんていごうりせい、英: bounded rationality, 仏: rationalité limitée)とは、合理的であろうと意図するけれども、認識能力の限界によって、限られた合理性しか経済主体が持ち得ないことを表す。これは、1947年にハーバート・サイモンが『Administrative Behavior』で提唱した人間の認識能力についての概念であり、オリバー・ウィリアムソンはこの概念を取引コストに関わる経済学の基礎として据えた。 多様な合理性概念[編集] サイモンは、後に、合理性を実質合理性(substantive rationality)と手続き合理性(procedural rationality)とに区別した[1]。オリバー・ウィリアムソンは、合理性に3段階あると唱えている。クリストファー・チャーニアクは、最小合理性(minimal rationality)の
Avner Greif, Institutions and the Path to the Modern Economy : Lessons from Medieval Trade は、中世の経済史をゲーム理論で分析した先駆的な業績である。この組み合わせだけみると、好事家的なトンデモ本みたいだが、著者はスタンフォード大学の教授である。経済史学会賞を受賞したばかりでなく、世界計量経済学会で経済史の専門家が招待講演を初めて行うという快挙もなしとげた。 基本的な考え方は単純で、要するに無限繰り返しゲームの「フォーク定理」を中世の地中海で活躍したマグレブ商人の共同体に適用し、1次史料で実証したものだ。彼らはユダヤ人で、その「身内」の長期的関係を維持して情報を濃密に共有し、借金を返さないような裏切り者は共同体から「村八分」にする強力なメカニズムによって取引の安全性を確保した。 しかしこの共同体は
Barro Regression Does social capital improve regional economic growth? - Investigation using prefectural cross-sectional data in Japan - Abstract The purpose of this research is to empirically examine the relationship between social capital and regional economic growth using prefectural data in Japan. The concept of social capital has been increasingly discussed in recent literature, however, rese
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