最近は年とったせいか、学会に行ってもあまり刺激を感じないが、思い起こすに、盛山先生にしろ、今田先生にしろ、僕ぐらいの年齢のときにも、かなりアグレッシブだったような気がする。そこにあったのは、理想的な研究がなされないことに対する怒りであると同時に、希望でもある。学界の重鎮が若い院生をいじめるのもいかがなものかと思うが、そういう怒りを失っては書く意欲も失われるし、何より社会学という学問の沈滞につながる。そういうわけで、今回は下記の講演について。 武藤正義,2006,「共通言語としての数理社会学」数理社会学会賞の受賞記念講演、第42回数理社会学会大会(明治学院大学) 数理社会学には、アローの民主制の不可能性定理やセンのリベラル・パラドックスのように、複数の諸制度の論理的な整合性を問う分野がある。例えばセンは、リベラリズムとパレート原理が論理的に両立不可能であると主張する。これは実際の政治制度を記
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