インターネットまわりのビジネスをするうえで、必ずついてまわる問題が「マネタイズの難しさ」だ。1996年に学生ベンチャーとして起業した武田隆氏にとっても、最大の悩みはそこにあった。 でも、広告には逃げたくない。「サイトをつくって人を集めて、広告を入れれば収益が上がる」というやり方は何かが違う。「広告モデルは20世紀のマスメディアに最適化されたビジネスモデル。インターネットにはインターネットらしいビジネスモデルがあるはず」と思ったからだ。そこで苦悶の末に、武田氏らがたどりついた答えとは……? 前回からひきつづき、インターネットの黎明期からその進化を見つづけてきた梅田望夫氏との対談の中編をお送りする。 オープンなだけじゃ人はつながれない、京都での気づきが設計の根本に 武田 1996年に誰よりも早く起業した弱小の学生ベンチャーは、1998年に一気に押し寄せたインターネットの潮流にあっけなく飲み込ま