さまざまな形のブロックが置かれた部屋の中で、小学生が自由に歩き回り、時折ほかの子どもに話しかけながら、ブロックやモーターを組み合わせてロボットを作り上げる。その傍らに立っている大学生のメンターは、行き詰まった時だけさりげなくアドバイスをしてくれる――。一見、遊んでいるようにも見えるこの光景が、IT×ものづくり教室「LITALICOワンダー」の授業の様子だ。 LITALICO 事業企画グループ マネージャーである毛利優介氏は、「学校や習い事は“頑張って行く場所”というイメージがあるが、(LITALICOワンダーの)教室にくると子どもたちは公園に来た時のように、ワクワクしながら自由にものづくりをする」と話す。また、指導者であるメンターについても、「子どもたちとの間に上下関係はなく、一緒に遊びながら教えてくれる年上のお兄さんという感じ」と表現する。 個性を伸ばす“オーダーメイド”の教材 LITA
「実はOriHimeを操作しているのは、高野さんです」。新進気鋭の若きロボット技術者吉藤健太朗さんを、僕が主宰している少人数制の勉強会に講師として招いたときのことだ。 吉藤さんは、自身が開発したロボットOriHimeを机の上に置き、自分は立って話を続けていた。吉藤さんの言うことに、うなずくようなしぐさをしたり、見回したりするOriHime。「このロボットは人工知能をあえて搭載していません。人工知能の研究もしました。でもロボットには、人間の代わりにはなってもらいたくない。あくまでも人と人をつなぐ道具であってほしい。それが、ひきこもりがちで孤独な10代を過ごした僕の出した結論です」 机の上のOriHimeも、どこか離れた場所でだれかが操作しているということだった。多分、吉藤さんの会社、オリィ研究所のスタッフかだれかなんだろう。そう思って話を聞いていた。 ところが遠隔操作しているのは、友人の高野
「ロボットは一家に一台普及するという予測があるけれど、それだと便利な道具でしかない」ヴイストン株式会社の大和信夫社長はそう指摘する。同氏によると、人工知能やロボットが今後進化を続ければ、ロボットは面倒な作業を肩代わりする道具だけではなく、「人間の友達。さらには人間の分身のような存在になる」という。自分の心の葛藤を映しだしてくれたり、他人とのコミュニケーションの架け橋にもなってくれるような存在。「そうなるとロボットはプライスレスになる」。大和氏は、あと3年から5年でこのことに気づく人が増えていくと予測する。そしてロボットは一人に一台の割合で普及していくことになるという。ロボットが生活の一部になる日常。それは、もうそこまできているのかもしれない。 米シリコンバレーでは「ソーシャルロボット」がホットなトレンドになっているようだ。これまでのロボットは、その手足の動きに注目されてきた。しかし最近は人
警備員として働くことは危険であまり割りの合わない仕事かもしれない。今ある企業が、これをロボットにさせようとしている。 カルフォルニアのマウンテンビューにあるスタートアップKnightscopeが、2013年からこの目的で「K5」と呼ばれるロボットを開発しテストを行っているとMIT Technology Reviewがレポートしている。現在、これらロボット部隊がマイクロソフトのシリコンバレー・キャンパスをパトロールするのに十分な数で周回している。 5フィートの身長で300ボンドのK5は、セミ・ヒューマンのプロポーションをもった移動型ロボットだ。スムースに移動し、遠くから見ればフレンドリーに見えるが、近くから見ると意外に威圧感がある。武器を持ち運びせず、人を傷つけることはないが、誰かを拘留する必要がある場合、遠隔モニタリング・センターへアラートを送っている間、不気味な警報音を鳴らすことができる
セールス・オンデマンドは6月4日、エデュケーショナルロボット「Romo(ロモ)」を7月24日に発売すると発表した。予約は同日より公式ウェブサイトで受け付け中だ。価格は税別で1万4500円。 Romoは米国のロモティブが開発した製品で、セールス・オンデマンドが日本総代理店として販売する。ロモティブは、2011年8月に米国サンフランシスコに会社を設立。クラウドファンディングサービスKickstarter(キックスターター)で11万ドル以上の資金調達に成功して事業を開始した。 iPhoneをロボットの“脳”に--オリジナルの動きも RomoはWi-FiでiPhone、iPod touchと接続し、iOSアプリを用いて駆動できるロボットだ。アプリはApp Storeからダウンロードする。料金は無料。アプリがロボットの“脳”の役割をし、iPhone上にさまざまな表情を映し出せる。 また、アプリ内のミ
■オバマ大統領を迎えるASIMO 18年ぶりの国賓として来日した米国のバラク・オバマ大統領は、日本科学未来館を訪問して、 ホンダの二足歩行型ロボットASIMOから歓迎の挨拶を受けたというニュースは、大統領の来日中の微笑ましいエピソードとして繰り返し報道されていた。ASIMOは愛嬌たっぷりに英語で挨拶し、走ったりとんだり、ボールを蹴ってみせた。ASIMOは、ロボット大国日本の大使として、従来から欧米をまわり、アメリカのディズニーランドでも人気があるという。米国大統領来日ともなれば、お迎えに登場するのも当然ということになるのだろう。 だが、正直なところ私は、このニュースを見て非常に複雑な気持ちが湧き上がるのを禁じ得なかった。もしかすると、何年か後に振り返った時、今回のASIMOのオバマ大統領への応接は、かつて世界にその名を轟かせた『ロボット大国日本』の最後の花道、最後の晴れ舞台であったと、時々
IEEE Spectrumによると、東京大学の研究室が小さな滑車と連係する筋肉で動き回るヒューマノイドロボット「腱志郎」をHumanoids 2012カンファレンスで披露した。 腱志郎は2001年の開発当初はガリガリに痩せた児童型ロボットだったが、以来、筋肉の量を増やしてきた。今では首に22、肩に12、腹部に76、脚に50と、合計160の筋肉をつけ、70度の可動性を有する。 日本の12歳の男児を模して作られていて、身長は5フィートと2インチ(約157.5cm)、体重は110ポンド(約49.9kg)という。アルミニウム製のあばら骨、骨盤、背骨は人間のものにそっくりだ。 腱志郎は、前身の「小次郎」と「腱臓」を改良したもので、今は人間とほとんど同じくらいの関節トルク値を誇るという。 同大学の中西雄飛助教らは、10年以上にもわたり、筋骨格ヒューマノイドを研究してきた。
巨大ロボットが実現するのは先の話……なんて思ってたらすでに完成していた? そのロボットの名は「クラタス」。二足歩行ではないものの、人が搭乗して操縦できる正真正銘の巨大ロボットなのだ! 去る7月29日、「クラタス」が初公開されたガレージキットの祭典「ワンダーフェスティバル」に駆けつけた週プレ取材班は圧倒された。全高約4m・重量約4tの機体は、イデオンのように100m超ある非現実的な大きさではない分、眼前にあるとそのミリタリーテイストなロボットとしてのリアリティがハンパなく実感できるのである! 約30の関節が油圧駆動し、タイヤ付きの4本脚で走行可能。会場では女性パイロットがコックピットに乗り込み、腕を動かすといったデモンストレーションを行ない、集まった数百人の見物客は歓声を上げまくり! ついに時代がここまできたか! しかも開発から制作まで、たったふたりでほぼ作り上げたというから驚きだ。そこで制
» 日本で開発された約4メートルの巨大ロボットに世界が大興奮! 海外ネットの声「ガンダム、キターー!」 特集 現在ある日本のロボットに、世界のネットユーザーたちが大興奮している。 その世界で話題になっている日本ロボットとは、「クラタス」! これはロボット愛好家集団「水道橋重工」が作った身長3.8メートルの巨大ロボットで、開発が終わり次第、世界規模で発売する予定だというからワクワクが止まらない。 1人乗り用のこのクラタスは、ハンドル操作やスマートフォンからの遠隔操縦など様々な操縦方法を持っているのだが、そのなかでも特に目を引くのがXbox「Kinect」のモーションセンサー機能を使った操縦方法。なんとコックピットの中にいる人物の動きに合わせて、ロボットが動くというのだ。まさにこれはアニメの世界! 子どもの頃に思い描いていた夢を現実のものにしたこのスーパーロボットは、現在世界中のネットユーザー
Amazonが6500億円掛けて導入する倉庫ロボットがすごいということで話題になっています。 すごいのはいいのですけど、動画貼って終わりの記事ばっかりで(みんなずるいよね!)、具体的に何をしているのかちっとも分からなかったので、がんばってヒアリングしてみました。想像以上に面白い仕組みだったので、説明します。 最初、ロボットが棚から商品を集めてくるのだと思っていたのですが、違いました。商品のある棚を従業員の所に持ってくるのです! オレンジ色のロボットが商品の載った棚を持ち上げて運びます。 従業員の所に到着。 天井のカメラから光が当たってピックアップする商品をお知らせ。 #動画をよーく見ると、左側のカップのあたりに光が点滅しているのが分かります。たぶん、天井のカメラで棚に貼ってある二次元バーコードを認識して照射しているのでしょう。 従業員が指示された商品をピックアップしてバーコードを読ませる
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