無給医の多い20大学・大学病院が給与を支払った場合の損益(AERA 2020年1月27日号より) 大学病院の無給医数(AERA 2020年1月27日号より) 研修医や大学院生が日常的に無給で診療を行う「無給医」が問題になっている。全国の無給医は少なくとも2千人以上にのぼるという。AERA 2020年1月27日号から。 【グラフで見る】大学病院の無給医数はこちら 【もはや奴隷労働「医師としての人権も尊厳もない」 2千人超える「無給医」の実態】より続く * * * 「無給医」は少なくとも戦後から存在しており、現在まで受け継がれてきた。だが、低賃金で働く研修医の過労死や雇用契約を結ばないまま診察する大学院生の存在が取り沙汰された。文科省は大学院生と大学が雇用契約を結んでいるか調査し、13年には各大学から「雇用契約を100%結んだ」と回答を得た。 それでもなお、実態は異なる。19年の文科省の調