京都府宇治市の源氏物語ミュージアムが14日、リニューアルを終えて再オープンする。館内が13日、報道関係者に公開された。展示解説装置や源氏物語で描かれる「垣間見」の疑似体験ボックスが新たに導入されるなど、源氏物語の内容や流れなどを理解しやすい展示に生まれ変わった。 作中に宇治が舞台の話がある源氏物語の世界観や平安貴族の暮らしぶりなどを学べる施設として平成10年にオープン。開館20周年を迎え、7月17日から休館して展示内容の変更作業を続けてきた。 総事業費は約9千万円。「観光」と「生涯学習」をコンセプトに来館者の想像力を刺激し、学習意欲を高められるよう工夫をこらしたという。 タッチパネル式の展示解説装置が2台導入されたほか、物語の中で男性が女性の部屋を見る場面で描かれる「垣間見」が疑似体験できるボックスも3台設置された。薄暗い中で御簾(みす)の向こうにいる女性の顔がうっすらと見える様子を再現し