鹿児島県阿久根市の竹原信一市長は11日、市役所内に掲示していた職員人件費の張り紙をはがし、懲戒免職にした元係長の男性(45)を器物損壊容疑で県警に告訴することを明らかにした。 竹原市長は4月16日、庁内の各部署の出入り口に2007年度の所属職員の総人件費などを記した張り紙を掲示。翌17日、竹原市長に対する2度目の不信任案が市議会で可決され、市長が失職した後に、市民環境課の係長だった男性は、すべての張り紙をはがした。 竹原市長は、「行財政改革を求める市民への挑戦的な行為をした」として、男性を7月31日付で懲戒免職にしている。 告訴について、竹原市長は「男性が反省しておらず、信賞必罰の意味でも、刑事罰を与えるのは当然」と説明。弁護士と相談しながら手続きを進め、近く市長名で告訴するという。 元係長の男性は、市公平委員会に懲戒免職処分の不服申し立てを行う意向を示している。