一般にはなじみの薄いスーパー35mmとは、どのようなフォーマットなのだろうか? 以前から、劇場公開用映画の多くは「35mm」と呼ばれる35mm幅のフィルムで撮影されてきた。このサイズにきわめて近い撮像素子を搭載しているビデオカメラが、大まかにスーパー35mmだといえる。 機種によって撮像素子のサイズは若干異なるが、今回発表されたEOS C300で採用された撮像素子は24.6×13.8mm。デジタル一眼レフのEOS DIGITALシリーズが採用するAPS-Cサイズの撮像素子は22.4×14.9mmなので、これに近いフォーマットだといえる。ハイビジョン放送用ビデオカメラの多くが採用する2/3フォーマットが約9.6×5.4mmなので、面積比にして6倍を超える大きなフォーマットだ。これだけサイズが違うと、映像の立体感や背景のボケ具合などがテレビ放送とは大きく異なり、全体の雰囲気がテレビではなく映画