司会の島田紳助が優しく出演者に言葉をかける。 「我々スタッフが一生懸命、一生懸命捜しました。お母さん……見つかりましたよ」 '94年から'01年にかけて放送された番組『嗚呼!バラ色の珍生!!』(日本テレビ系)のハイライトといえる場面だ。生き別れや行方不明になった家族、または大切な人の“捜索”を一般視聴者が番組に依頼。番組スタッフが探し、見つかった場合、感動の対面……というかつてテレビ業界で流行した“人探し・公開捜査バラエティー”。 テレビ史を振り返れば、'68年から'87年まで放送された『お昼のワイドショー』の“テレビ公開捜査”(日本テレビ系)、『バラ色の珍生!!』と同時期に放送スタートの『目撃!ドキュン』の“ご対面”(テレビ朝日系)や『完全特捜宣言!あなたに逢いたい!』(同)など、古くは昭和そして平成と、このような“人探し”系の番組が流行った時代があった。それと似たようなスタイルの番組が