1.発作型と症候群の診断 てんかんの診断は、てんかん発作の発作型の診断と、てんかん症候群の診断の二段構えになっています。 まず患者さんのもつ発作がてんかん発作であると確定したら、てんかん発作国際分類に従ってそれらの発作の発作型を決めます。てんかん発作国際分類では、発作型の決定は臨床症状のみでなく、それに伴う脳波所見を必要とする場合があります(たとえば定型欠神発作 における3ヘルツ棘徐波複合)。したがって、てんかん発作の確定診断には発作時脳波記録が必要であり、できればビデオ・脳波同時記録を施行されることが望まれます。 患者さんのもつ単一または複数のてんかん発作の発作型が確定したら、それらの発作の組み合わせと認知障害や麻痺などの神経学的症候および脳波所見を総合して、てんかん症候群国際分類に従っててんかん症候群の診断がなされます。てんかん症候群の診断がつけば、それに基づいて最も有効な薬物の選択が