2月19日は2015年の旧暦のお正月である。旧暦でお正月を祝う韓国では、デパートなどで「ソルソンムル」(日本のお歳暮と同じく、親戚や知人に感謝の気持ちを込めて贈り物をする)の売り出しが始まり、大賑わいとなっている。 インターネットショッピングサイトの「オークション」が2015年1月7日~2月6日までのお歳暮の動向を分析したところ、1人当たり平均4.8個のお歳暮を注文していた。人気商品の第1位は果物セットやカルビセットといった生モノに近い食品、2位はツナ缶セットやハムセットといった加工食品、3位は健康食品だった。 テレビのニュース番組が、ロブスターやサーモンなどのお歳暮セットが飛ぶように売れていると紹介していた。韓米FTA(自由貿易協定)のおかげで関税が安くなり、庶民でもこうしたものが買えるようになった。北海道のロイズコンフェクトのチョコレートや大阪の堂島ロールケーキもお歳暮として人気だとい
中国からの観光客を中心とする「訪日中国人」(ビジネス、留学、親族訪問を含む)の数が今年上半期だけで100万人の大台を突破し、今年は過去最高を記録する見通しとなった。しかも、旅行費用もダントツでトップ。中国人観光客はわが国にとってますます大事なお客さまになってきている。 訪日中国人の旅行支出は1人21万円 日本政府観光局(JNTO)の統計によると、訪日中国人の数は2012年9月11日の日本政府による尖閣諸島(中国名・釣魚島)国有化と激しい反日デモで大幅に減少。同年10月、6万9713人と、前月の12万1673人から半減。前年同月比で34.3%減少し、以来11ヵ月にわたってマイナスを続けた。しかし、尖閣諸島国有化騒ぎから1年が経過し、反日感情も収まってきたことなどから、昨年9月に28.4%増とプラスに転じ、今年1-6月では100万9200人と、前年同期比で88.2%アップした。 また、中国人観
グリム童話で世界的に知られる「ハーメルンの笛吹き男」が、イメージチェンジに苦戦している。伝説が残るドイツ・ハーメルン市の観光当局がメルヘンの殻を打ち破り、730年前の「史実」に焦点を当てて男を語り部として売り出したが、観光客の受けはいま一つ。童話のように踊ってはくれなかった。 石造りの館や木組… こちらは有料会員限定記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。 こちらは有料会員限定記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。 こちらは有料会員限定記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。 こちらは有料会員限定記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。
来日観光客向けのビジネスとして「カジノ」を含めた「統合型リゾート」というものが検討されているようです。安倍首相は、シンガポールのアジア安全保障会議に出席して、サンズ運営の「マリーナ・ベイ・サンズ」とゲンティンが所有する「リゾート・ワールド・セントーサ」を訪問して、こうしたビジネスを高く評価していました。 ですが、私はあまりウキウキするような感じは持てないのです。というのは、こうした「統合型リゾート」というものが、果たして「日本にわざわざ観光に来る」層にアピールするのか疑問だからです。 そもそも「統合型リゾート」というのは何なのでしょう? それは、一旦チェックインしたら、何から何までそのリゾート内で遊んで満足できるような「全部入り」のリゾートということであり、要するに「空港からそのリゾートに来て、その滞在だけで満足できる」という作りになっているわけです。 遊びだけでなく、例えば「インセンティ
イギリスのジャック・ストロー元外務大臣が1月上旬にイランを訪問しました。西欧の有力者がイランを訪問するのはおよそ8年ぶりのこと。ロウハニ新大統領の「微笑の外交」のおかげで、イランの孤立が終わりに向かっているようです。 例のない経済制裁を課されているイランは、自らの強さと忍耐を誇りたいところ。この意味で、ストロー元外相を招き、次の発言を引き出したのはイランにとって成功でした。「9年ぶりにイランを訪問しました。イマム・ホメイニ空港からテヘランの町中にあるホテルに移動する途中、とてもびっくりしました。テヘランの設備、高速道路、そして、建設中の地下鉄線は、制裁を課されているのに、ムンバイやカイロではなくアテネやマドリッドに近い感じでした』(インディペンデント紙、2014年01月17日) ただし、8年間の孤立を経験したイランにとって、国のイメージを改善することがより重要なことだと言えるでしょう。 そ
昭和40年代に新婚旅行の定番として知られた南国の街、鹿児島県指宿市。 宮崎と並ぶ温暖な気候は、日本のハワイとして人を集めた。さらには温泉、そして浜辺に広がる元祖温浴療法の「砂蒸し風呂」で年間135万人の観光客にぎわいを見せた観光都市も、格安の海外旅行に押されて観光客は減りつつあり、昨年は84万人にまで落ち込んだという。 八方塞がり、地方都市の救世主 鹿児島空港からバスに揺られること1時間半という距離もある。遠くの国内よりも近くの海外――。観光としての資源は豊富だが、人を呼べない。テレビドラマや映画の舞台とならなければ人を集められないのが地方観光都市の現状だろう。 海外からの観光客誘致も難しい。外国人の観光といえば、京都や奈良など日本の伝統や歴史を感じられる地域や、ゴルフ場などレジャーを楽しめる施設を整えなければいけない。 八方塞がりに見える地方都市の救世主になる可能性を秘め、最近注目を集め
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