◇支援員、「自立」後押し 新発田市役所社会福祉課で生活保護受給者の就労支援員をしている広瀬栄子さん(42)の朝は、ハローワークのホームページで求人情報をチェックすることから始まる。地域や年齢、パートやフルタイムなど雇用体系などの検索条件を打ち込み、出てきた情報を確認していく。 この日は、母子家庭の40代の母親が応募できる求人を探した。「これは私有車通勤が条件だから駄目」「時間帯が合わない」「土日出勤があるから無理」……。子育て中で土日は働けず、車を持っていない母親には、応募すらできない求人ばかり。求人の多い飲食店や販売関係は土日出勤が多く、就職を厳しくさせる。最も壁になるのが、車の運転免許がないことだ。 別の日に広瀬さんの元に面談に訪れた30代前半の女性も運転免許を持っていない。50件以上応募してきたが、就職には至っていない。「めげないで頑張ってるじゃない。尊敬するよ」。広瀬さんが励ますと