24日から解体工事が始まるJR原宿駅の旧駅舎=19日、東京都渋谷区 「若者の聖地」東京・原宿のシンボルとして親しまれたJR山手線の原宿旧駅舎。大正末期に建てられた都内最古の木造駅舎は、戦火を乗り越え、今年3月に「引退」するまで時代の移り変わりや人々の行き交いを見詰め続けてきた。24日から解体工事が始まり、96年の歴史は静かに幕を閉じる。 四方を向いた三角屋根、尖塔(せんとう)に立つ風見鶏。旧駅舎は、白壁に柱や梁(はり)をむき出しにした「ハーフティンバー」と呼ばれる西欧の建築様式で、1924(大正13)年に完成。1920年に創建された明治神宮の玄関口として利用された。 当時の時代背景について、鉄道総合技術研究所(東京)の小野田滋担当部長は「郊外や自然を重視する田園都市思想が広がり、西洋の生活様式も庶民に浸透し始めた。牧歌的な外観の木造建築は人々に受け入れられやすかったのでは」と解説する。 奇
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