先日買った「華宵のおしゃれ教室」という本に、昭和4年の「婦人世界」という当時の女性誌に掲載された「モダンガールの資格十ヵ条」という記事が紹介されてます。当時、モガと呼ばれていた女性がどのような捉えられ方をされていたのか良く判ってなかなか面白いです。 第一条 第一に彼女はしとやかな女らしさの敵でなくてはならない。断髪の剃りあとがどんなに青々しているかなどと苦にすべからず。隣に座ったお嬢さんに対しては、わざと両膝を組んで傲然とするくらいの勇気が必要です。 第二条 どんなに「お汁粉」が食べたくても我慢して喫茶店に入らなければならない。ひょっとすると、女学校時代の癖が出て「田舎」などを食べたがるものだが、モダンライフには古典と野趣は大禁物。味覚もあくまで近代的であり、都会的でなくてはならない。喫茶店に入ったらまず「ジンジャエル」を注文すること。 第三条 どんな蓄音機でもいい。ジャズのレコード