経済統計を見ると景気は回復しています。しかし消費に力強さは見られず、特に若い世代に勢いがない。政府も、エコノミストも、それを問題に思っています。消費者庁は、ことしの消費者白書で「消費に消極的な若者」の特集を組んで分析しています。なぜ若い世代は“使いたがらない””欲しがらない”のか?考えてみました。(どうなる経済“新時代”取材班) まずは、このデータ。「平均消費性向」という指標です。収入から、税金や保険料を差し引いて、手元に残ったお金(可処分所得)のうち、どのくらいを消費にまわしているかを見るデータです。一般に、高ければ、消費意欲が旺盛だといわれます。 左は全世代の平均。1984年(86.2%)から2014年(78.4%)の30年で7.8ポイント下がりました。 右は30歳~34歳の平均。1984年(87.1%)から2014年(73.8%)に、こちらは13.3ポイントも落ち込みました。 見比べ