経営不振問題が競馬に飛び火した。脱毛サロン「ミュゼプラチナム」を運営するジンコーポレーションが多額の簿外負債により経営不振に陥っていると雑誌『FACTA』などで報道されたのは、今年5月のこと。 そしてこの9月、同社の代表取締役社長を務める高橋仁氏が所有する競走馬がすべて名義変更されていたのだ(その理由について同社広報担当は「社長個人のことなのでお答えできません」と回答)。 社名に由来する「ミュゼ」がつく馬の活躍は目覚ましかった。高橋氏は馬主資格を取得してわずか4年で日本ダービーに「ミュゼスルタン」と「ミュゼエイリアン」の2頭を送り出したほか、「ミュゼゴースト」が重賞2着となっている。 新馬主は「ヤマイチ」の冠名で知られる坂本肇氏となったが、高橋氏の“消滅”は競馬界に大きな衝撃を与えている。特に関東の厩舎にとって痛手だ。 「高橋氏が所有するほとんどの馬は、関東の厩舎に預けられていまし