狙われた桜井誠が「在特会」を離脱 橋下市長との「罵倒対決」で名を売り、著書はバカ売れだが、公安警察は見逃さない。 2015年1月号 DEEP 12月4日、警察庁警備局は国内外の治安情勢をまとめた「平成26年版治安の回顧と展望」を公表した。「極左暴力集団」「オウム真理教」など毎度おなじみの「危険分子」の名が列挙される中で、「違法行為の発生が懸念される」として今回初めて仲間入りした団体がある。「在日特権を許さない市民の会」(以下、在特会)だ。過激なヘイトスピーチがたびたび問題視される保守系市民団体という紹介より、「橋下徹大阪市長と子供のケンカのような罵り合いを演じた桜井誠がつくった団体」と言った方がピンとくる人も多いだろう。 公安警察はこれまでヘイトスピーチ団体を「右派市民グループ」とひとくくりにしていた。それがここにきて「在特会」だけを名指しにした背景には、桜井誠の知名度が急に上がったことが