◆ヒステリシス付きコンパレータ この回路はコンパレータにヒステリシスを付けたものです。ディジタル回路ではシュミットトリガー形ともいいます。この回路がわかればシュミットトリガーの作り方も簡単にわかるようになります。 ◆この回路の動作 一見すると普通の反転増幅器のようにも見えますが、帰還抵抗が正の入力端子につながっています。そうすると、正帰還がかかるようになります。 +入力端子にはV+入力電圧と出力電圧Voから抵抗でつながっているので、 の電圧が加わります。 ちょっとややこしい式ですが、意味はそれほど難しくありません。式の第一項が正帰還の効果です。コンパレータとして使う場合、オペアンプの出力はどちらかに飽和しているので、Voは+電源か-電源のどちらかに飽和しています。仮に+15Vか-15Vとします。出力が+15Vに飽和している場合、(Vo-V+)は0よりも大きいあ値ですから、+入力端子にかかる
ショットキ・ダイオードは、多重化電源システムを実装するためにさまざまな方法で使用されます。たとえば、高信頼性電子システム(µTCAネットワークやストレージ・サーバなど)では、冗長電源システムにパワー・ショットキ・ダイオードOR回路を採用しています。ダイオードOR回路は、ACアダプタや予備バッテリ給電などの代替電源を備えたシステムにも使用されます。問題は、ショットキ・ダイオードが順方向電圧降下に起因した電力を消費することです。このために発生する熱をPCB上の専用の銅箔領域か、ダイオードにボルトで取り付けたヒートシンクで放熱しなければならず、いずれの場合もかなりのスペースが必要です。 LTC4225、LTC4227、およびLTC4228で構成される製品ファミリは、パス素子に外付けNチャネルMOSFETを使用することで電力損失を最小限に抑え、MOSFETがオンしているときの電源から負荷までの電圧
© 2009 Microchip Technology Inc. DS01149C_JP - ページ 1 AN1149 はじめに バッテリは、多くの携帯型電子機器で主なエネル ギー源として使用されています。 GPS 機器やマルチ メディアプレーヤーなどの民生用携帯型電子機器 では、バッテリももちろん使用しますが、バッテリ 残量が少ない場合や機器を持ち運びする必要のな い場合は AC/DC アダプタやアクセサリ電源アダプ タ ( カー アダプタ ) から直接エネルギーを供給する ことも少なくありません。 長期的なコスト効率の高さから、 携帯型電子機器の 電源には充電式バッテリがよく使われます。中で も、エネルギー密度が比較的高いこと、メンテナン スが不要などの特長により、 民生用携帯型機器では リチウムイオン (Li-Ion) バッテリが多く使われま す。リチウムイオン バッテリの特性につい
電子機器には欠かせない電源回路に取り組んでみます。 地味な話しになりますが、やっぱり電源は大事です。 回路のもとになる電気を供給する電源。 電源回路の役割と必要な性能、定電圧の必要性や電源用のICについて。 電源回路について 電源回路を考えてみるわけですが、楽しい電子工作としては、これほどつまらない工作もなかなか無いのでは。。と思います。 なぜなら、作ったところで電圧が来て、電圧を安定供給するだけという機能で、何が動くワケでも光るわけでもない、、、しかし電源は大切 トランスが出てきて、交流を変換して、保護回路がこうで、特性は、、というような話しは一切なく、 単にまず9Vの電源があって、そこから回路に使う5Vの電源をヨチヨチ作ってみるという説明です。 でも電源回路の特徴に少しばかり気が付くのではと思います。 まずは分圧で電源を作る 9Vの直流の電圧があってこれをを降下させてまずは5Vの電源を
海洋と気候イノベーション促進コンソーシアム アナログ・デバイセズとウッズホール海洋研究所は協力して、気候変動の流れを変えるためのソリューションを開発/拡張します。詳細については、CESで行われたサステナビリティに関する対談をご覧ください。
最近の電子機器は、バッテリーやAC/DCアダプターおよびUSBなど様々な電源供給を可能にしています。それら電源の優先順位を決めたり、シームレスな切り替えを行う為に、電圧監視やマイコンによる制御が必要となります。 電圧監視やマイコンによる制御 複数電源の供給を可能にするためには、ダイオードORなどにより、お互いの電源が負荷にならない様に対処する必要があります。 また、バッテリーを使用してバックアップ電源をシステムに組み込む際は、バッテリーが電力消費しないようにシステムから切り離すなどのハード設計と、電源の切り替えに関して優先順位付けを行う必要があります。 この様な、切り替え回路の設計についてはディスクリートで設計した場合、上手く動作しないなどの問題を抱えることが多い様です。 ダイオードOR回路 例えば、AC/DCとUSBの切り替えでダイオードを使用する場合は、回路構成としては非常に簡単です。
こんにちは。 インフルエンザに罹ったり、仕事が酷い状況になったりした影響で、前回から大分時間が空いてしまいました。 今後もしばらくはこんな状況が続くかも知れませんが、少しずつでも進めていく予定です。 変更点について部品を通販で揃えていったわけですが、その過程において、オリジナルからの変更が必要な箇所が出てきました。 変更の理由は、部品が売っていなかったことによるものです。 「見つけた」と思って注文した部品が届いたら全然違う物が届いて、なんで?とか思いましたが、1/4程の部品を間違って注文していることが判明し、自分をアホかと思いました。 その後、改めて秋月電子の通販サイトから探しましたがいくつかのICが売っっていないことが判明し、オリジナルの構成から変更する必要が出てきました。 変更箇所調べてみると、先駆者様がいましたのでそちらを大いに参考にすることにしました。(というよりほぼそのままです。
4mAという電流は、出力端子に他のCMOSロジックICを接続したときに、ロジックレベルとして誤動作しない最大出力電流という意味です。この電流を超えるとすぐにICが劣化するわけではありません。LEDを駆動するだけなら4mAを超える電流を流しても問題ありません。ただし以下の条件を全て満たしている場合です。 ・1回路の出力電流のどれか1つでも絶対最大定格(25mA)を超えない ・電源-GND間電流が絶対最大定格(50mA)を超えない ・IC全体の発熱量が許容損失(500mW)を超えない これは74HCシリーズのロジックIC全般に当てはまります(型番によっては例外があります)。 このグラフ http://tamuro.gooside.com/guen/NLSALS9.jpg は74HCシリーズのロジックICの出力電流と出力電圧の関係です(HCと書かれたカーブのほうを見てください)。 左側のグラフは
デジタル回路は入力の論理値が決まると出力のH/Lが決まります。アナログ回路におけるバイアス計算の様な面倒な計算も不要です。しかし、机上の設計ではなく実際にハンダゴテを手にして回路を構築しようとすると、理論や計算では解けない問題に直面します。 例えば、任意のTTLの出力にLED(発光ダイオード)を接続し、TTLの出力がHなのかLなのかを判別する回路を作る場合を考えますと、回路は左図の(A)または(B)のどちらかになります。 ところが、雑誌やWeb上で発表される回路の殆どは(A)の回路であり、(B)の回路を採用する設計者は極めて稀なのです。 それどころか、21世紀の現代においても、「(B)のアノード接続はTTLを破壊するので、かならず(A)の回路にしましょう」と堂々と言う方さえおります。 結論から先に言うと、「(B)のアノード接続はTTLを破壊する」は21世紀においては完全な都市伝説です。この
スポット溶接は、溶接したい2片の金属の上下から電極をあて、適度な圧力を加えながら、大電流を流し発生した熱で金属を溶かして接合します。 また、上下から電極を当てられないバッテリーへのタブ溶接などの場合は、左の等価回路で示したように、タブ板とバッテリー間のR3による発熱で溶接させます。溶接品質は、溶接電流・通電時間・押下圧力・材質等の影響を受けます。溶接電流は、溶接する部材の材質や表面の状態や電極押下圧力により変化します。スポット溶接により得られる接着部分を、ナゲットと呼びますが、良質なナゲットを得るためには、これらの要素をコントロールする必要があります。また、電極自身が溶着しないためには、電極の材質と放熱も重要です。同じ材質・条件下で大量・高速の溶接を行う特定用途向け溶接機が、これらを最適値に設定していくのに対して、パーソナル用は様々な素材形状と材質を相手にすることになります。でも、それほど
組み込みシステム制約とそれに対するアプローチ ―― 模型ロケットに観測システムを組み込んだ「Hamana-5」プロジェクトに学ぶ 松本 哲明 ●電源が安定しない 「TMR」は,当初,コイン型リチウム乾電池CR2032からDC/DCコンバータを使用して,5Vを生成するようにしていました.しかし,安定して5Vを得ることができず,9Vの乾電池に変更し,3端子レギュレータで5Vを生成するように変更しました. では,なぜ安定して電力を得ることができなかったのでしょうか? DC/DCコンバータで安定して電力を得られなかった原因は解明されていませんが,おそらく,ペイロードが必要とする電力と,CR2032が供給可能な電力が関係していると思われます. ペイロードが必要とする電力は,CPUだけで最大500mWであり注1,電源電圧5Vで100mAが必要です(P=VI).実際にはこの半分程度と考えても「250mW
過去の記事を整理・一部リライトして再掲載したものです。 古い技術情報や、 現在、TDKで扱っていない製品情報なども含まれています。 ICやマイコン搭載の電子機器には、電圧変動の少ない安定化した直流が必要です。安定化電源にはリニア電源とスイッチング電源の2方式があります。従来のリニア電源の限界をブレイクスルーして、画期的な小型化・軽量化・高効率化を実現したのがスイッチング電源。スイッチング電源にはパワーソリューションの技術エッセンスが凝縮されています。 リニア方式のACアダプタが重くかさばる理由 電源の基本技術を知るために好適なのは、商用交流を直流に変換するACアダプタです。かつてACアダプタといえば、ズシリと重いというのが通例でしたが、現在では携帯電話の充電器のように、ずいぶん軽くコンパクトなものに代わっています。これは2000年頃から従来のリニア方式にかわり、スイッチング方式のものが主流
回路構成を比較すると、変換方式の違いから若干ですがスイッチング方式の回路のほうが複雑です。また、スイッチング方式は、必ず制御回路(基本的にIC)が必要になります。 使っている部品は似通っていますが、スイッチング方式の方は高耐圧部品を多く使います。これに関しては、コストにも影響が出てきます。 しかしながら、一番の違いは効率で、体積/重量に関してもスイッチング方式が有利だということです。 一つ例をあげるとすれば、最近、特に携帯機器の充電用ACアダプタが小さく軽くなったことにお気づきでしょうか。図11は、よく見かけるACアダプタですが、左はトランス方式、右はスイッチング方式です。仕様を見ると、明らかに小さい右の方の出力が1W以上も大きくなっています。 これは、スイッチング方式では、一度DC化したAC入力(50/60Hz)を高周波のACに変換することで、トランスや出力コンデンサは小さいものが使用で
TOP 投稿一覧 技術コラム パッと知りたい! 人と差がつく乱流と乱流モデル講座 第2回 2.1 乱流は邪魔もの? 2.2 乱流から受ける恩恵 乱流とは? (2)・・・乱流の功罪 2.1 乱流は邪魔もの? 乱流 は身近にある 流れ ですが、その影響は良いこともありますし、悪いこともあります。乗り物の周りの空気が乱流になると、空気抵抗を増加させます。そのため、自動車メーカーでは省燃費の車を作るために、乱流を出来る限り抑え、空気抵抗の小さい車体を開発しようとします。 図 2.1 自動車の空気抵抗 また、水道管やパイプラインなど 液体 を輸送するときの流れが乱流になっていると、輸送するための力(エネルギー)がより多く必要になります。そのため、配管の形状などを工夫することで輸送に必要なエネルギーを抑えようとします。 乱流には、流れの抵抗増加というデメリットの他にも騒音の発生という問題もあります。新
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